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水平線にとどく唄  作者: つるめぐみ
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20/27

20.再会

 クウがなくと、歌がとまりました。そして、窓辺にいたシャロンがクウを見ます。

「クウ、またきてしまったの? こわい人間もいると教えたのに」

 近づいたクウをシャロンは優しく撫でました。けれど、今はシャロンに海賊がくるということを教えなくてはいけません。

 クウはシャロンの服のすそを噛んで引っ張ります。

「ごめんね、クウ。危ないから、外で遊ぶことは許されていないの」

 けれど優竜の言葉は人間には通じません。もう一度、クウはシャロンの服のすそを引っ張りました。

「どうしたの、クウ。何かあったの?」

 ようやくシャロンは、クウが何かを教えたがっていると気づいたようです。

 クウは首を縦に動かしながら「クウ、クウ、クウ」と必死になって説明しました。

「何かあるの? けど大丈夫。私には、お父さまがいるから平気よ」

 はやくシャロンに城から逃げてもらわないと、海賊がきてしまいます。クウはシャロンの服のすそを引っ張ったり声を出したりしますが、シャロンには言葉が通じませんでした。

 もう時間がありません。クウはシャロンに伝えるのを諦めて振り返ります。

 すると、海に大きな船があるのが見えました。船には、がいこつの絵の旗があります。たいまつを手にした海賊たちが船の上にいるのも見えました。

「あの船は何? もしかして海賊?」

 シャロンも船に気づいたのか、震えながら言います。

 怯えるシャロンを見たクウは思いました。

 ――僕が、なんとかしないと。

 そして、シャロンに背中を向けると海に向かって駆けたのです。

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