表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水平線にとどく唄  作者: つるめぐみ
PR
13/27

13.王様とお姫さま

 まだクウも生まれていない、クウのお父さんが子どもだった頃。

 たくさんの優竜が人間に殺されていました。

 人間が優竜の肉を食べて、骨を道具にするために殺していたからです。

 そんな時に若くして島の王となった、シャロンのお父さんが言ったそうです。

「優しい竜たちを友とし、住める場所を私たちが探してあげよう」と。

 そのため、優竜は人間のいる島を離れ、今いる島に住むようになったそうです。

 話が終わると、クウのお父さんはクウに言いました。

「人間は友だちなんだよ。けれど悪い人間もいるんだ。だから近づいちゃいけないと、お母さんは言ったんだよ」

 お父さんの話を聞いたクウは、お母さんに悪いことを言ってしまったなと思いました。

「僕、お母さんに大嫌いって言っちゃった……怒っているかな。それとも泣いているかな」

「お母さんはクウのことが大好きだよ。だから家に帰らないクウを心配しているんだ」

「僕、お母さんに謝らないと」

「そうだね。さあ、家に帰ろう」

 クウはお父さんと家に帰ることにしました。

 やっぱり家が一番です。お父さんもお母さんもクウを心配してくれています。

 けれどはじめて家を出たクウは、なんだか自分がちょっとだけ大人になったような気がしました。

 月の光を浴びてできた、ふたつ並んだ優竜の影が地面にうつっています。

 ――けど、お父さんの大きさにはまだ負けているなあ。僕もはやく大きくなりたいな。そして、みんなを守るんだ。

 クウは、そう思いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ