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 泥臭い戦い


「食いつかれたら、押しつぶせ!」


 モヒカンリーダーの声にモヒカン達は床をのたうちまわる。床に噛み付いたコインを叩きつけてるつもりなんだろうけど、魚河岸で踊ってる魚みたいだ。レイは壁に向かって殴ったり体当たりしてコインを落としている。壁に八つ当たりしてる酔っぱらいみたいだ。


「おばえたち、頑張れよー。ゲヒャヒャヒャッ」


 先生は相変わらず手を叩きながら笑って見ている。ヒーラーが居ることと、各自の戦闘能力から、落ち着いて戦ったら問題ない事に気付いてるからだ。けど、面白いのでアドバイスはしない。


「くそったれが! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね!」


 ミーは修羅のような形相であぐらをかいて、一匹一匹コインをむしり潰して投げ捨てている。蚤をとってる猿みたいだ。


「お前ら、背中は信じて前のやつだけに集中しろ! 剣で切るんじゃない。相手は小っさいから腹で叩き落とせ!」


 モヒカン達はリーダーの指示で、背中合わせで寄り集まり、剣の腹で飛んできたコインを打ち飛ばし、なんとか凌いでいる。迷宮に入った時よりレベルアップで確かに強くはなってるのだが、コイン相手には勝手が悪く苦戦している。


「もうっ、金貨が嫌いになりそう。夢に出てきそうだわ」


 何ヵ所か噛まれたレイは涙目になりながらも、コインの攻撃をかわす。


「ならライの金貨、ぜんぶもらってあげるわよ」


 ライは上手く距離をとり、はぐれたコインを狙っていく。それでも多少手傷を負っている。


 レイ・ライは元々戦闘能力はモヒカン達より高いので、落ち着きはじめて冷静に飛んできたコインを棍棒で打ち落としている。そして、落ちたコインに止めを刺していく。攻撃力は低くても叩き潰せば倍の威力になる事に気付いたみたいだ。

 山のように居たコインも徐々に動かなくなっていく。先生とミーは全員の戦闘能力適切に問題ない事を確認してるので、落ち着いて座って見ている。ミーの表情は不機嫌極まりない。

 そんなこんなでボロボロになりながらも、なんとかコインは全て動かなくなった。


「見ての通り、おまえらはまだまだ弱い。自惚れずに油断せず先生の世話になれ」


 横柄にミーは言い放つ。先生以外みんな『おまえのせいだろ!』と思ってるが口にしない。胸とお尻に血がにじんでるミーはアンタッチャブルな空気を撒き散らしまくっている。


 ドロップアイテムは何も無く、先生以外は満身創痍で迷宮の入り口に向かって歩いていく。誰も一言も発しない。

 そして、迷宮の入り口について、誰が言うわけでも無くみんな床に尻をつく。先生以外は満身創痍、疲労困憊でモヒカンには大の字で横になってる奴もいる。

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最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
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