ダンスウィズダンシングコイン
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「ミー、何してんのよー」
レイの言葉はもう遅い。ニヤけながらミーが放った小石は金貨の山に突き刺さる。
ジャラン。
心地よい音、お金の音が響く。
みんな、固唾を飲んで見守るコインの山。
しーん。
何も起きない。ミーは怪訝そうに山に近付く。
「あれ、前は、なんかぶつければ遠くからでも襲いかかってきたのに。もしかして」
キュピーンと光るミーの目。スカウトの素早さを最大限に発揮して金貨の山に近付く。
「これ本物だわ」
コインの山の前に座り両手を突っ込むミー。
「まじかよ」
「大金だ!」
「すっげー」
モヒカン達はワラワラとミーを囲む。
「レイももらえるよね」
「ライも……」
二人もミーに駆け寄る。
「イタっ! いったーい」
コインの山から手を引き抜くミー。その手にはいくつものコインが噛み付いている。
「騙されたっ! コイン如きにっ!」
ジャラジャラジャラーッ!
ミーになだれ込むコイン。動揺がミーのアクションを遅れさせた。
「うぉおおおおおーっ!」
野太めの可愛さナッシングな声を上げながらすさるミー。座りながらも後ろに下がり、なんとか雪崩をかわしながら手を打ち払う。けど、その手にも更にコインが噛み付く。振り払う手を逃れたコインが、ミーに迫る。ミー手を振り回して打ち払うが、一匹が漏れる。それが噛み付いたのはミーの一番飛び出した場所。
「ぎょえーーーーっ!」
人はこんなに大声を出せるもんだとみんなを感心させながら、動転したミーはコインに背を向け這いながら逃げる。
「あう! あう! あうっ!」
ミーの動きは機敏だったけど、数匹が追い着いた。噛み付いた場所はそのお尻。お尻を押さえてもんどり打ちながら、ほうほうの体で、ミーは逃げきった。そして、コイン達はそばの獲物、モヒカン達とレイ・ライに襲いかかる。モヒカン達は剣を振り回すが、対象が小さいので思うように当たらない。レイ・ライは棍棒を選んだお陰で当たりはするけど、ダメージをほとんど与えられない。
「ギャハハハハハハハッ!」
それを見ながら、先生は大声上げて笑っている。冷静に戦えば、ザコなのにと思いながら。散々ボコられまくったので、溜飲を下げている。
「いてっ! いてっ! 取れない! 取れない!」
その横ではのたうちまわりながらミーがコインを取ろうとしている。噛み付かれてる場所がデリケートなので苦戦してる。
「思ったより強い」
レイは数カ所コインに噛み付かれて血がにじんでいる。
「レイ、冷静に! 下がりながらぶっ飛ばすよよ」
ライは無傷で上手く立ち回っている。
「コイツら、強い!」
モヒカン達はやられまくっている。




