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殲滅 砕き、焼き払う

あれだけのゴブリンを駆逐したが、まだ、寝床のようなところには着いていない以上

まだゴブリンがいる可能性がある。どんどん奥に進んだ方が良いだろう。

ゴブリンの屍を超えて、奥へと進んでいく。


「かなり奥まで来たな」

「あぁ、そろそろ最奥だな。坊主、頼むぞ」

「また、人任せかよ……。良いけどさ」


下手に任せて、目の前で喉元掻っ切られたりしても困る。

それなら、俺がどうにでも出来る相手なら俺がやった方が良い。

そんな事を考えていると何かが聞こえた、呻き声のような声が……。


「……何か聞こえるわね」

「あぁ…だが、ゴブリンの声にしては下品じゃあねーな」

「考えられるにゴブリン以外のモンスターか誰か捕まってるか…。

後者なら五体満足だと良いが」


あんな事する連中だ。手足引きちぎったり、目を潰したりなんてあり得る。

後はあれだが………想像したくないからこれ以上は考えるのをやめよう。

とりあえず、声の主を確認するべく慎重に進んでいくと奥が光り出した。

なんだあれ……?


「あ、あれは魔術式です。ま、魔力壁を展開して、防ぎます」


シェシュルが手を突き出し、その手が光る。前方に魔力壁を展開したっぽいな。

信じて、動かないでいると奥から飛んできた火の玉が前方で爆散した。

爆風なども一切飛んでくることない。


「シェシュル大丈夫か?」

「こ、この程度なんて事ありませんよ。こ、これぐらいなら任せてください」


最初に泣きべそかいていたころが懐かしいぐらいに頼りになるやつだ。

爆散したせいで煙が上がり、その煙の中からゴブリンが数匹飛び出してきた。

が、その数匹をまとめて回し蹴りで蹴り飛ばす。

壁に叩きつけられたやつに追撃として纏めて頭蓋を殴り潰す。

生きていて、他に飛び掛かられても困る。ならば確実に仕留めておくべきだ。

さらに次々とゴブリンが煙の中から飛び出てくるが、叩き割り、蹴り砕いていく。

それを見て、一匹のゴブリンが後ずさる。


「ゲッ…」

「どうした、かかって来いよ」

「ギャァァァァアアア!!」


そのゴブリンは悲鳴のような声を上げて一目散に逃げていく。

別にここで潰しておいてもいいが……。


「お、追わないんですか?」

「追わなくていい。あいつが向かう場所が巣…本隊だろうからな」

「なるほど、道案内して貰うってわけね」

「そういう事だ」


が、ゴブリンが逃げていく奥が光り出す。

また火の玉が飛んでくるみたいだが、味方が射線上にいるのに飛ばしてくるのか?

だが、どっちみちこちらへ攻撃してくることには関係ないだろう。

もう一度、シェシュルに防いで貰うしかない。


「ま、また魔術が来るみたいですね。ま、魔力壁貼ります」


シェシュルが再び魔力壁を展開し、相手の魔術に備える。

飛んできた先程よりも大きい火の玉は逃げたゴブリンを飲み込み、襲い掛かってくるが

シェシュルの魔力壁は余波すら通さない。


「こいつが何度も来たら、厄介だな」

「だ、大丈夫です。あの程度、100発来ても防げます」

「だけど、毎回術式を展開しているところを見ると、刻術式もないみたいね」

「なら、今のうちに進むだけ進んで術者を叩くべきだ」


走って、どんどん進んでいく。

進めば進むほど襲い掛かってくるゴブリンの数が増えてくる。

恐らく、すぐそこが本隊なのだろう。ゴールはすぐそこってわけだ。

向かってくるゴブリンを蹴っては砕き、殴っては砕いていく。

通路を抜けて、広い場所に出る。その瞬間に何かが振り下ろされる。

即座にそれに向かって、蹴りを入れて迎撃する。

蹴りが入ったところからそれがへし折れた。見る限りでかいこん棒のようだ。

そして、振り下ろしてきたのは先程のビッグゴブリンよりでかいゴブリン。

それも数体……2体か。

そして、他のゴブリンを数匹連れている杖を持ったゴブリンが1匹見えた。


「キングゴブリンだ……こんなのがいるとは…」

「でかくなろうが、所詮はゴブリンだろ。俺が相手をする。

それよりも火の玉飛ばして来たと思わしき杖持ったやつを頼む。

ただ、数匹ゴブリンがいるが大丈夫か?」

「そのぐらいあたしだけで十分、そっちは頼むわよ」


こちらが苦手なのを任せて、こっちはでかぶつ処理へ向かう。

持っていた武器を破壊された個体が拳をこちらへ振り下ろしてくる。

その拳に対して掌底で真正面から迎え撃ち、拳を粉砕し、腕をへし折る。


「グゲギャァァァァアアアアア!!」


腕が折れ、絶叫するでかぶつ。

怯んでいるうちにそいつを足場にしてもう一体のでかぶつへ仕掛けに行く。


「ゲッ!?……ガァァァアア!!」


急に俺が仕掛けに行った事に驚いたのか、対応が遅れるでかぶつ2。

掴みかかろうとしてくるが、遅いんだよ。


「大切断!!」


手刀ででかぶつの片腕を根元から切り落とす。

重力によって支えの失った切断された片腕は地に落ち、切り口から血を吹き出る。


「グゲガァァァァァアアアア!!」


切断箇所を抑えて、絶叫するでかぶつⅡ

着地してすぐさま、怯んでいる2体の片足を蹴り折り、手刀で切断する。

巨体を支える片足を失い、機能を奪われたために地に伏していく。


「ゲ……ガァァァァァアアアア!!」


片方が残った腕でこちらへ腕を伸ばしてくる。

その伸ばしてきた腕を回し蹴りで曲がらない方向へへし折る。

これで、片腕を失い、もう片方と片方の足はへし折れて機能停止して残ったのは片足のみ。

この状態で地に伏しているんじゃあ、何も出来ない。自慢の体格もこれではウドの大木だ。

もう片方は俺への最後の抵抗すらしてこない。


「ガァァ……ゲガァ……」


両腕を破壊された個体がこちらへ恐怖と怒りの入り混じった顔を見せているが

気にせずに近づいていき、その顔へ回し蹴り撃ち込んで首の骨をへし折る。

でかぶつは痙攣を少しした後、動かなくなる。

そして、反撃すらしてこない個体の体へ跳び乗って震脚で背骨をへし折る。

一緒にいくつか内臓も潰れたようだ。痙攣をした後に動かなくなる。

でかくなり、力が強くなろうとただの力馬鹿程度話にならない。

あちらへ加担しようとしたが、もう終わりそうだな。

それよりも、でかぶつの奥にゴブリンの処理へ向かう。

あちらの最高戦力×2だったろうがそれがあっけなく殺されたのを見て

絶望した顔をしているように見えた。だが、同情などするわけもない。

俺が近づこうとしたところで、ゴブリンはあるものを掴んでこちらへ見せてきた。

それは……女性のように見えた。いや、女性と言うより女の子か。

薄暗いこの場所でも一糸纏っていないのと虚ろな目をしているのが分かった。

嫌な予想が当たったか……。

ゴブリンはその子に手に持った刃物を突き付けて脅しに来る。


「ゲギャァ!!!!」

「脅してるつもりか?」

「ギャァッッ!!!!」


一息入れ、一気に加速しそいつらに近づく。

反応が出来ない前に突きを入れて、女の子を掴んでいるゴブリンの頭を砕き割る。


「…!?……ギャッ!?」

「おせぇよ」


女の子を掴みよせて、他のゴブリンを回し蹴りで纏めて蹴り飛ばす。

その子に手を出す前に纏めて回し蹴りで首を吹っ飛ばす。

暗闇の中へ吹っ飛んでいき、壁にでもあたったのか潰れたかのような音がした。

女の子はピクリとも動いてないが、辛うじて息はしているようだ。


「こっちは終わったわよ。そっちは……って聞くまでもなかったわね」


アシェルの声が聞こえた。あっちも終わったようだ。上の服を脱いで、その子に被せる。

それとほぼ同時期に後ろから何かを引くような音がした。弓兵が残っていたか。

後ろを振り向き、飛んできた矢を蹴り落す。

そこには子供のゴブリンのようなのが弓を構えていた。

抱きかかえたこの子には悪いが、地に置いてそれに近づいていく。


「ケキャ……キャ」


そんな命乞いをしても、殺しに来た以上はこちらも殺しに行くだけだ。

弓を落として、逃げようとしたが逃がすわけもなく、直蹴りで吹っ飛ばす。

吹っ飛んでいき、卵を壁へ投げつけたかのような音がした。

地に置いた子を抱え上げて、3人と合流する。


「……やっぱり、そうだったか」

「少しでも体力回復させるために回復薬でも飲ませるか」

「お、王女様のですか?そ、それならかけるだけでも効果は絶大です」


シェシュルが言うのなら間違いないだろう。

回復薬をかけてから、他に生き残りがいないのか探す。

そこには白骨化した遺体や腐って腐臭を放つ程度の遺体、矢で頭を射抜かれたゴブリン

全身が氷で纏われたゴブリンなどでどちらの生き残りもいないようだ。


「このまま死体を放って置くと腐臭につられてゴブリンがまた住み着くかもしれん。

焼き払っておいた方がいいな」

「そ、そうですね、僕がやります。た、ただ少しだけ時間がかかりますよ」

「構わない、派手にやってくれ」

「は、はい!」


シェシュルが巨大な火の玉を作り出し、広い空間の真ん中へ直撃させる。

炎は爆散し、広がり、辺り一帯を焼いていく。


「早く行きましょう。ここにいたら焼かれるし、何よりもその子が心配だわ」

「そうだな、早く出ようか」


彼女を抱えて、速やかに脱出する。

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