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勇者が家にやってきた  作者: 相川イナホ
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勇者を苛めるって…それ何て猛者?


 まさかレンが高校で躓くとは思わなかった。


 馴染みのないこちらでの集団生活や言わずもがなのルール。友達同士の暗号のようなやりとり、そしてラインが不得手だった。


 友達がふざけてあげたツイートに真面目に反してしまったり、返すべき呟きに返事が返せなかったり、そんな些細な事がきっかけだった。


 どうせレンだし? みたいなツィートを見つけて、わたし達は青くなった。


 レンは勇者なのだ。


 カラオケで歌えなかったり、流行りのギャグを覚えなくても別にかまわないはず。そんなのはレンの一部分で、もっと素晴らしい才能が彼にはいっぱいあるのだ。


 


 イケメンで女子に優しいところも嫉妬を集めたようだ。


 いい奴だけじゃ人気者になれない、いい奴でイケメンでも人気者になれない。


 世の中の不条理を私達兄妹は味わってきたはずなのに、レンは勇者なのだからそんな事とは縁がないはずと、わたし達は思い込んでいた。


 とんだ思い上がりだった。




 自分達も解決できなかった事だ。レンにどうやってアドバイスしたらいいのか私達にはわからなかった。


 レンの良さを解らない餓鬼共に歯噛みした。


 私達は何か間違った事をレンに求めてしまったのだろうか?

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