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勇者が家にやってきた  作者: 相川イナホ
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勇者の資格


 レンは努力家だ。

 

 勇者という高スペックもあるのだろうが、たいていの事は難なく覚える。


 だけど、決して驕らず、真摯な態度で物事に挑む。



 レンを見ていると、自分のいい加減だった人生を痛烈に悔いたくなる。



 「レン~! 回転斬りやってー!」


 通いたいと言って、通い始めた剣道の道場で、レンは小さな子達に人気だ。


 王宮に引き取られる直前までいた実家には幼い兄弟たちがいたそうだ。


 きっと思い出す事もあるのだろう。


 「習ってる型と違うから、使わないように」


 休憩時間に年少組にねだられ、照れながら回転斬りを披露する。


 これはレンが道場からの帰り道に、集団で女性を拉致しようとしていた連中と出くわし、その不届き者を成敗した時に、図らずも披露してしまった技だ。


 小さい子達を人質に取られそうになって、一気に片づけようとして発動してしまったらしい。


 が、その威力はすごかった。

 竹刀で一撫でしたように見えただけなのに、全員が地面に横たわったというのだ。


 彼はこっちの世界でも勇者であるのかもしれない。

RPGで割と初期に覚えた記憶のある「回転斬り」ロマンですよね

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