ep.132
「【解体】はどうやったら習得できるのだろうか?」
暗にジョンに教えてほしいアピールをする。別に直接言ったっていいんだが、ここは奥ゆかしく。相手の善意につけ込む形をとる。日本人がジョンをデザインしているとすれば、意図を汲み取ってくれるはずだ。
「俺は【解体】を使えないからな。教えられない。」
「そんな!紳士は?」
ジョンは【解体】を持っておらず、教えられないとのこと。目の前に餌をぶら下げておいて、お預けなんて、そりゃねえぜ。藁にもすがる思いで髭の方を見るも目線は合わない。てめえ、このやろ。飯食ってばっかりじゃねえか。お前は飯食う以外、何ができるんだ。
「彼は、スミス、という。」
俺が髭のことを紳士呼びしたからだろうか。ここで初めて髭の名前が公開される。それにしても、スミスって。何だ、お前ら揃いも揃って、ジョンにスミス?なに?君たちそういうコンセプトでやってるの?俺はいつからコンカフェに通ってるの?コンカフェの常連になった覚えはないんだけど?俺以外にはオムライスにハート書いて提供しているの?ジジイのチェキでいくら取ってるんだ?VIPはその扉の奥にいけんのか?
「狩人の男が森の方で暮らしていると聞く。少々変わっているらしいが、その男に聞けば教えてくれるんじゃないか?」
俺の脳内が荒れ狂っているのをみかねたジョンが、ギリギリアドバイスのようなものを出してくれた。ひとまず溜飲を下げることにするが、説明責任を果たしたとは思っていないからな?
とにかく、森に変人の狩人がいるらしい。狩人なら、【解体】に明るいのも納得はいく。街の外れに偏屈な男、どこかで聞いたことのある文言だ。なんで変なやつは、街の外で暮らしたがるんだ?少々変わっているという前触れなら迫害とかではなさそうなんだが。そういう法律でもあるのか?
「森のどの辺にいるかは?」
「定住せず、常に獲物を狙っているらしい。」
あの広大な森からノーヒントで変なやつ探せってか?その方がよっぽど変なこと言ってないか?仕方ない、【解体】の情報を得られただけでもよしとしよう。またブルーのところにでも行って、追加で何か知らないか情報収集でもしよう。あとはTeAだな。あいつ掲示板に張り付いているから、何かしら情報持っている可能性がある。
そうなったら、スキルは一旦保留か?【解体】にどれだけコストがかかるかわからんし。懇切丁寧に教えてくれるならば、割引にも期待できるが、変人がそんなことをしてくれるはずがない。変人の要求に合わせて、取るスキルも変更する必要があるかもしれないし。でも、【解体】にはそれだけの価値があると信じている。魔物の狩猟数で勝負できないなら、ドロップの多さとレア度で勝負するだけだ。
とりあえず、確定している【詠唱破棄】だけはとっておこうか。熟練度もあげたいし。ガチャガチャ大会も差し迫っている。これからは森を探索しつつ、ポイントを稼ぎつつといったところか?おい、聖域に手をつける暇ないじゃないか。第2エリア進出への足掛かり、と言ったところか。
スキル問題が一旦保留となったところで、次の行動に移ろうとしていたら、ジョンからジェラートの作り方を教えてほしいと言われた。なんだ?正体不明コンカフェの目玉にでもするのか?【解体】も教えてもらったお礼として、快くレシピを教える。【料理】スキル持っていながら、料理はあまり得意ではないと言っていたが、まあこの辺は比較的手がかからない方だな。今回は使わなかったが、卵を入れたらミルクアイスになるし、生クリームを多めに入れても美味しいと伝えた。バニラビーンズはここらでは見かけないから、保留。アフォガードにするならと、一応マキネッタの機構は教えておいた。俺が金属加工のスキルを手に入れるまで待つことだな。イタリア人プレイヤーが先に作りそうだ。
GAKU
職業:遊び人 Lv.2
HP58
MP69
STR12
VIT11
INT16
MID11
AGI15
DEX16
LUK27
スキルポイント(残14P)
所持スキル
【DEX強化】【LUK強化】【MP強化】【HP強化】【STR強化】【INT強化】【AGI強化】
【水魔法Lv.3】【土魔法Lv.3】
【料理】【農耕】【工作】
【気配希釈】【精密操作】【魔力操作】【夜目】
【生活魔法】【鑑定】【看破】【破壊】【再生】【隠蔽】【詠唱破棄】
称号
【豊穣神の加護】【欲望の僕】【冒険の始まり】【破壊と再生の使徒】【挑戦者】【踏破者】【友魔の始祖】【魔女の監視】【道楽】【侵攻の立役者】【聖域ノ管理者】




