変わるもの。変わらないもの。
白が伯母さんのうちに来てから大分経った。
身体も大きくなったし、あんな酷い怪我を負ったなんて嘘と思えるくらい元気だ。
でも、後遺症が何もなかった訳じゃない。
「白の目、やっぱり色が違うんだね」
仔猫の時は両目とも青い綺麗な色だった。
けれど、青い目はキトンブルーっていう仔猫の時だけのもので、殆どが成長につれて色が変わる。
大人になって目が青いままの猫は視力が弱い子が多いって伯母さんから聞いた。
大きくなってきた白の目は、片方が黄色で片方が青のまま。
もしかしたら、青い方が遅れてるだけかもしれない。すっとそう思ってた。ずっとそう願ってた。
だけど、ここまで色がはっきりと違ってしまったら、多分もう一生変わらないんだってわかった。
「目の色が何色でも、白が可愛いことには変わりません」
隣で伯母さんが優しく言った。
そして、
いつもの通りナニカが現れる。
「白たああああん!!なんですかそのポーズ!!あざとい!!あざとかわいすぎますううううう!!!!」
そうだ。
白の目が片方見えずらくたって、ナニカが現れる事には変わりはない。
僕だって、変わらず白の事が好きだ。
猫の寿命は人間より短いから、その事を考えると時々悲しくなるけど、まだまだたっぷり時間はある。
僕は勇気を出して、声を上げる。
「しろお!かわいい!かわいいよ!」
恥ずかしくって、ナニカの真似は上手くできなかったけど、ナニカは気づいてこちらを見た。
僕を見て、顔を崩して満面の笑みで笑う。
今日も、その先も、一緒に遊ぼう。
これは、僕と猫と伯母さんと。時々ナニカの物語。
『猫が猫で猫だから』完結です。
もう一つの投稿中の作品を優先させたいため、一旦完結させることにしました。
(いつか時間が出来たら続きをかけたらいいなと思ったり思わなかったり)
気に入っていただけましたら、感想・評価いただけますと嬉しいです。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。




