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闘いの末に
兵士たちは、憎しみをぶつけ合う。
「ヴオオアアアッッ」
硝煙のにおいが鼻を刺す。
しかし兵士たちはそれを気にも留めず、目の前で同志を斃そうと必死になる敵の、その命を喰らおうとこれまた必死になる。
砂ぼこりが、ぼわり、と舞う。
そうしてまた聴こえてくるのは、先程の兵士たちの鬨の声。
「オオオオオッッ」
金属の擦れる音、枯れ葉を踏みつけて駆ける音、そして鋼が叩き合う音・・・。
暫時の静寂に、あらゆる感情は昂ってそれがまた、目の前の敵を斃そうという気持ちへと向かう。
この腐りきった、憎悪のぶつけ合いとも言える宴は規模を拡げ、憎しみを拡げ、仕舞いには虚無感を拡げていった。
何も残らない。何も解らない。何も得られない。
意味など、ない・・・・・・?
兵士たちはそうやって、どこぞでは理性とか呼ばれているものを取り戻した。
奪ったのは誰だ。
奪ったのは俺か。
奪ったのは彼か。
奪ったのは奴だ。
奴だ。奴が我々の安寧を奪った。
奴を斃せ、奴を、奴を。
彼らの憎しみの矛先は二転三転、最終的にこの争いをするように仕向けたウートガルザ卿に向いた。
感情は再び昂る。
奴の命を、肉を、血を喰らおうと。




