予兆
予兆
何かが起こる前触れ。
動き出す謎の勢力。
それはゆっくりと、しかし確実に近づいていた。
街は栄えている、水は美しい、空は深い群青だ。
そして何を差し置いても。
―平和だ。俺はここに着いてまず、そんな感想を抱いた。
《アスガルド》。都市ごとの美しさといったら、
神の都と呼ぶに、ココより相応しい世界はないと思われる。
ここなら、休みが摂れそうだ。
そう判断した俺は皆に提案した。
「これまで忙しかった分、ここで長めの休息を摂ろう。桜海のお祖父さんの話も聴きたいしさ」
「・・・はい!」
桜海の顔が嬉しそうに赤らみ、夜色の瞳は輝いた。
「私も、金物屋で工具買いたい」と璃瑠。
「私、市場で果物買って来たい!」と絵茉。
やっぱり皆、女子だな。
こういう自由になった時、女子というのはキャピキャピというか、生き生きとした目をする。
周りがそうでなくとも、少なくとも彼女たちはそうなのだ。
「それじゃあ、決まり!」
こうして俺たち旅団一行は、一時的に解散という形になった。
その後、俺たちはそれぞれ、久しぶりに日常を取り戻し、自由気ままに時間を過ごすのだった。
同時、《アスガルド》圏外の空間。
十何艘編成かの、大規模な船団が《アスガルド》へと向かって前進して来ていた。
「あそこか・・・。あそこに私の求める、宝物が・・・」
読了ありがとうございます。
どうも、あーもんどツリーです。
今回の話は、別に書いた短編とクロスする構造にさせて頂きました。
短編「カルト」を読んだ方は、その正体が分かると思います。
読んでない方も、後々名前とかも出てきますので、その辺はご心配なく。
話は変わりますが、私、流行に乗れないタイプの人間なんですね(笑)。
周りが話題にしていると、自分がそれに乗る気が失せてしまうんです。
乗れないのではなく、乗らない。
今のマイブームは五年前くらい前のアニメを見る事です。非常にスローなマイペース。
こんな事は置いといて。
早ければ次回、ハルトと《アイツら》が出会ってしまいます。どうなることやら。
というわけで、話はどんどん加速していきます!
次回もよろしくお願いします。




