7話 バイヌ侯
ここから侯爵編?
内政というより外交です。
ネスト対策。 あと1話か2話です。
内政好きの人は流し読みしてください。
馬車で揺られて半日ほど、バイヌ候爵家に着いた。
何故って? 完治を祝う会に出席するからだ。
にしても広いな。
我が屋敷の三倍は有るのではないだろうか?
ラインカフは伯爵だったからな。
そこそこ広いのだが。アレ?
なんて思っているとバイヌ侯爵がやってきた。
直々にかよ、恐れ入る。
形式的な挨拶を終えると侯爵から闘棋(チェスのような形で将棋のようなルールの遊戯)を誘われた。
メイージ(元)は、かなり強いので記憶通りにやっていれば、下手な事はしないだろう。
ところで、侯爵。あなたの娘はいずこや?
「娘は支度中だ。お主には感謝しておったぞ。儂からも重ねて礼をいおう。薬のお題については後ほどな」
「そうですか、ありがとうございます」
この場合は、下手に遠慮をしてはいけないのだ。
恩を着せたと捉えかねられないしな。
そんなこんなで屋敷に入る。
ちなみにここの特産品は、琥珀だそうだ。
ほかにも鉱石に宝石があるらしい。
バイヌ侯爵は金持ちらしいっすよ。ってもな五百万円相当の何かとか渡されても困るんだよな。
せめて十万ぐらいにしてほしい。
薬の制作料はただだしね。ん?これって詐欺じゃね?
ば、ばれなきゃ犯罪じゃねーし
薄暗い部屋の中、カタンと音がなる。メイージの記憶に任せてみる。
”僕”という存在を消す。
メイージ(元)はいわゆる肉を切らせて骨をたつ或いは、勝てばいいという考え方らしい。
ヴァン(チェスでいうクイーン)を中盤でとらせたあの大胆さは正直凄い。
そして侯爵がそれをとったときには、もうメイージは勝っていた。
イェーイ!
ん?あれ?そういや昔、こんなことを聞いたことがあったぞ。
『チェスをすれば、その人となりが判る』
あれれ?まずくないかな?
”僕”がメイージ(元)を評価するならこうだ。
王(自分)を死守せよ。王(自分)以外は例え ヴァン(身内)であっても捨てゴマだ。
みたいな?
「参った。もう一戦やらぬか?」
次は、”僕”としてやろう。
まあ、”僕”も見捨てるときは、見捨てるけどね。
カタン カタン。
蝋燭の炎が揺れる。
空気と共に。
さあてどちらが勝つかな?
勿論、全力でやらせてもらうよ。
”僕”の打ち方も酷いけれどね。
盤上の遊戯、その中で舞うのは、意志無き者なり。
最高手ではなく最厄手。
さあて相手が一番嫌がる手は何だ?
えっとチェスのような見た目で将棋のようなルールとありますが、かなりてきとーなルールです。
機会があればルール公開します。
最厄手は実は有効なんですよ。
うみ○このなく頃に風に言えば
チェス盤をひっくり返す ですかね。
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乞うご期待!






