8話 侯爵さん家のあれやこれや
とある、
パーティ一時間前。
「現代のガルディは、よく判らんな。儂は、闘棋さえやれば、そ奴のなりが判ると思っていたのだがなあ。一回戦は、強かったがな。さっき言ったとおり捨てる事に躊躇いもなかった。ああ、芸術的ですらあったな。もしかしたら、一手目で詰んどったのかもしれない。しかしな、ああそうだ。人格的には最悪だな。問題は二回戦目だ。儂は負けた。一度戦った相手に負けたことはここ”数十年”無かったのだがな。あ?いや、たいして強かったわけではない。人が変わったのだ。やれば判る。奴は相手が嫌がるところに打ってきた。蜘蛛の巣のように張り巡らされ、近づけなかったな。奴が変わったのに気づいたとき、すでに終わっていた。三回目?儂は怖かった。また人格が変われば、それは神か悪魔だったからな。演技ではないぞ!あれは。しかし、三回目は、合わさったようなやり方だった。最厄手と最高手を合わせたわけだ。相反する、故に救いがあったな。結果?儂の勝ちだよ。しかしな、話してみると悪くない奴だ。分を弁えている。しかし、その本質は解らない。傲慢ではなく、強欲ではない、噴怒でもないな」
★視点メイージ ★
さて、侯爵との闘棋 パーティ(完治を祝う会)の一時間前
侯爵家の客室で、習慣の日記(日本語)を
一人、書いているとノックの音が聞こえた。
ずいぶん雑なノックである。
使用人ではないだろう。
「どうぞ」と言う。
もちろん日記はしまう。
すると入ってきたのは侯爵令嬢。
フラーシス バイヌ である。
あの時は、顔は蒼く、金髪はよれよれだったのだが、今は可憐な金髪少女だ。
「これは、御令嬢。この度は、このような「フラーシス」」
なんだ?急に自分の名前を叫んだぞ。
今度は頭の病気か?
「フラーシスでいいわ」
あーうん。あのね?
君、自分の身分分かってる?
子爵が、侯爵令嬢を呼び捨てにするのはできないんだよ。
それとも新手の嫌がらせかな?
「では、フラーシス様とお呼びさせていただきます」
「ふん、しょうがないわね」
なんだてめぇ、これだから貴族は。
仕様がないだと?
まあ、そんなことは顔には出さず。
つーかロリ相手に怒っちゃだめだよな。
「それで、いかがされました?」
「あ、うん。えっとね。うん」
何だよ。はっきりしろよ。
「く、くるしゅうない」と言った瞬間、令嬢は、ポカンと叩かれた。
え?俺じゃないよ?
後ろから畳んだ扇が叩いたんだよ。
さて クイズ:誰が叩いたでせう?
ハイ、クイズの答えは侯爵夫人です。
フラーシスさんは、本気で痛がってます。
メイージ(俺)は、動揺しています(一応ポーカーフェイス)。
侯爵夫人は、にこやかです(冷笑)。
「ご挨拶遅れ申し訳ございません。私 メイージ ガルディと申します。以後お見知りおきを」と言ってみる。
ちゃんと言えたかな?
「そんな固くならなくて良いのよ。メイージ君」
おっといきなりファーストネームで呼びますか。
あれ?
あ、俺15歳(肉体年齢)じゃん。
少年じゃん。
だから、呼び捨てがどうだのいうわけなんだね。
もしかしてフラーシスちゃんお友達がほしかったのかなああ、衝撃の事実だ。
閑話休話、「それで、如何されました?」
「それがねぇ、フラーちゃんにねぇお礼は言ったのか?って聞いたら
【言ってないわ、おかあ様】なんていうもんだから言(行)ってこいと言ったのよ。
それで、様子を見に行ったらこのざまよ」
オーケーなにをしにきたのかと思えば、礼を言いにきたのか。
友達づくりにきた訳じゃないんのか、残念。んなバカなことを考えていると
「あ、あり、ありがとう」とフラーシスが言ってきた。
あ、うん。
ツンデレ的発言じゃなのか、ちょい残念。
侯爵夫人が一番強いのはテンプレ…
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