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掛川城にて、

遠江 掛川城



信勝は既に空白地とも言える駿河をあっさり奪い、遠江に侵入していた。

浜松城を遠くに望んでいた。


昌幸「再び、この地を拝めようとは思いもしませなんだ。」


信勝「私とて同じよ。近々、使者が来るだろう、徳川家から」


昌幸「降伏する可能性は高いですかな」


信勝は頷き、「条件は想像できるが、私は今川のような真似はせぬ。

徳川家の家臣達を使い捨ての道具にはせぬよ。」


徳川家の過去を考えての結果だった。


昌幸は頷き、「まあどの道、三河に武田勢を入れねばなりますまい。

織田家との戦いになる以上は」


信勝「兵は入れるが、武田の譜代の家臣を城代にはせぬ。

同じく徳川の譜代の家臣を城代にはしない。

どちらかを城代にしたら不公平感を持たれやすい。

第三者に立って貰うしかないだろう。

要するに公平に物事が見れる将が良い。

不公平感を持たない外様の家臣で最近登用したあの男しかいまい」


昌幸「あの方しかおりますまい。

しかし、佐助にあのような才があるとは思いませなんだ。

人材を見つけたり、武田への仕官を要請するとは。

人は見かけで判断してはならぬという思いが強くなりました」


信勝「まあな。あの高名な男や多くの人材を引っ張ってくるとは想像出来なかった。

だからこそ、面白い。

安房守、徳川家との交渉、私自身がやる。

まあ、想像がつく交渉になるだろう」


昌幸は頷き、「信勝様にお任せ致しましょう。信勝様の嫁取りになる可能性もありますれば楽しみではありますな」


信勝は溜息をついていた。



この話のすぐ後、三河から石川数正が使者としてやってきて対面することになる。


徳川の条件を聴いて、信勝は想像通りの条件だったためあまり驚きはしなかったが、武田が出した条件はあまりに徳川家にとって寛大なものばかりで数正は驚くことになる。



その条件は以下の通り



1、浜松城を武田の本拠地とする。



2、於義丸、長丸、福松丸、振姫を始めとす

る三河守の子は責任を持って、浜松城に て育てる。その際、母親も同伴しても良い。



3、督姫を私の室に入れる。



4、織田家を攻める際、徳川勢を使い捨ての道具にはしない。



5、公平性を保つため、外様の家臣を城代として、三河に入れる。



以下略



、 数正はこの条件を岡崎に持ち帰ることになるが、信勝が岡崎について行くことにしたため、細部の詰めに関して、徳川家の家臣達と信勝との間てま話し合いが持たれることになる。


数正が掛川城に行っている間、酒井、本多、大久保と他の譜代の家臣、榊原、鳥居、井伊、奥平などとの間で一悶着があったのは言うまでもなかった。














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