表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/44

数正の悩み2

三河 岡崎城



五人が集まっている所に、本多重次がやってきたのは、半刻ほど経ってのことだった。


重次「この様なところに呼ぶとは」


数正「御主はどう考えている。

殿が亡くなり、織田信長様が亡くなり、武田家が復活して、我が徳川家に迫ろうとしている。」


重次「戦うしかあるまい」


忠世「御主、正気か、今の武田家は北條を利根川で破り、滝川一益殿を美濃に退散させ、

甲斐、信濃を奪回、日の出の勢いがある。

我が徳川家は殿が奇貨に遭い、亡くなった。将兵の士気の面でも危ない。

とても、戦える状況ではない。

臆病風に吹かれている言ってる訳ではない。」


数正「それと織田家の援護もない」


忠次「緊急に於義丸殿に当主に立って欲しいと言っても、納得しない者達もいる。

殿が後継者を選定していなかったことが致命的になった。」


お万の方「私たちの考えは武田家に降ることに決め、明日にでも数正殿に信勝殿の元に使者として面会に行ってもらうつもりです。

おそらく、このことに反対するだろう重次殿を説得するためにこの場に呼びました。


重次「なっ、武田家に降るなど。

某は反対じゃ」


数正「ではどうする。家中が混乱している北條や織田家に頼るのか。

はっきり言って無理だ。

上杉は既に武田家と同盟している。」


徳川家の周りの援護は既にない状況を感情だけで反対する重次に数正は内心、苛立ちを感じざるを得なかった。


忠次が重次を説得に成功したのは、あの一件を持ち出した。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ