二十話
「あ、ストーシュ様❤」
滅びの呪文or死の呪文が欲しくなったぞ今…
全く…言葉づかい等はどうした…そんなメイドが気軽に話しかけるな。
ローナは別だ。
「どうした。」
精一杯の不機嫌顔で対応。
「今から私~休憩なんですけどーお暇でしたら一緒にお茶でも…」
無理だ。ローナならいつでも来い。だが、貴様にはなんの用もない。
…だが待てよ…ローナと茶をしていることがにわかにバレつつある今、こういうどうでもいいやつと茶をすれば俺はただの紳士だということになるのではないか?
「いいだろう。」
「ほんとうですか!!」
…おぇ…おぉっと失敬。あ、時間制限をしてお こう。
「空きが30分ほどしかない。それでよければ。」
「はい❤勿論ですわ♥じゃあ、私の部屋に…」
「いや、俺の部屋に案内しよう。」
貴様の部屋なんぞまったく興味がないし、俺の部屋に案内したほうが余計噂になってコイツもあることないことホラを吹くだろう。好都合だ。
コツコツと二人が歩いているところをローナが発見した。
「………」
「アッハハw何を羨ましそうに眺めてんのよw」
「…誰ですか?」
「私?ただの噂好きよw貴方、ストーシュ様の部屋に入り浸ってるって噂の子でしょ?残念ね。貴方だけじゃなくてw」
「…………」
「結局、ストーシュ様はお優しいから、可哀そうな貴方を見てかまってあげただけなのよw」
「かまって…」
「えぇw貴方、暗いし、幸薄そうだからきっとそうよw気になるなら本人に聞いてみたら?じゃあね」
「………本人…」
確かに…聞いてみたいことはある。…どうせ今日も会うんだ、頑張って聞いてみよう…
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「それでですね!隣のブローがキャンディーに…あ!キャンディーってブローの犬なんですけれど……」
ムスクはまったく笑っていない笑顔で聞いていた。
…ッハ!!寝ていた!!
…まったく、どうしてこうも下らないかつ、面白くもない話をしているんだ?
「それで、ブローがキャンディーに言ったんです!『お前は犬か!!』ってアハハハ自分で話していて面白いですわ」
「ハハハハハ。マッタク。」
…面白くない…つまらな過ぎて死にそうだ…そうだ!話しているのがローナだと妄想してみよう…
「…それで、キャンディーがブローに『ワンワン』って言って、えっと…えっと…ブローがキャンディーに『お前はワンワンしか言えないのか』って…フフッ面白いですよね?」
おぉ…ローナが頑張って話そうとアワアワしている姿が目に浮かぶぞ…
可愛すぎる…
「…ッポ///そんなに見つめないでくださいませ///」
見てない。見てるとしたら妄想のローナを見ていた。
お、やっと30分経ったな。
「名残惜しいが、そろそろ俺は仕事に戻らないといけない。」
「あ、そうでしたわね。では、これにて…」
「ああ、」
ドアが閉まる。
やっと終わった…ハァ…
夕飯までは…あと2時間はあるか…早く癒しが欲しいな…




