入学式
日付は4月1日で、その日は入学式当日だった。その日、トウコクは、いつも通りに、エリシアは少し早めに起きていた。そして、2人はリビングで同時に声を出した。
「入学式とかめんどくさいな」
「入学式、緊張します」
2人が声に出した入学式への思いはバラバラだった。それを聞いたエリシアが「何でめんどくさいんですか?」と、少し怒った感じで言ってきたので、トウコクは「あんなの、話が長くて眠くなるだけだろ」と、地球での入学式を思い浮かべながらそう言った。
「2人ともやっぱり似合ってるよ。」
トウコクとエリシアが言い争っていると、朝ごはんの準備が出来たのか2人の方に近づきそう言った。
「ありがとうございます」
「ありがとう」
トウコクとエリシアは少し恥ずかしそうにお礼を言った。
「じゃあ、朝ごはんにしようか。」
「「はい」」
3人は一緒に朝ご飯を食べた。
「私は後から行くからね」
「分かりました。」
ご飯を食べ終えてからファナがそう言ってきた。そして、少し早めの時間にトウコクとエリシアは家を出た。それから、2人は話しながら学校に登校した。
「この前よりは少ないけどやっぱり多いな」
「そうだねー」
トウコクは学校に着いた瞬間そんなことを言った。
「じゃあ、体育館前に行こうか」
「うん」
トウコクとエリシアは2人で体育館の前まで来ていた。そこには、合格者たちがほぼ全員やって来ていた。そして、トウコク達はSランクの場所に並んだ。そこには既に同じクラスの3人は来ていた。それから、30分ほどその場で待機していると教員がやってきた。
「それじゃあ、点呼とるから返事しろよ」
教員はそれだけ言って、出席を取り始めた。そして、出席を取り終えると、教員は「あとちょっとで始まるから持っちょっと待ってろ」と、言って列の一番後ろ姿に移動した。
「そろそろ時間だな。行くぞ」
教員はSクラスの新入生に向かってそう言って前を歩き始めた。そして、体育館の中に入った。そこには2年生~5年生までの生徒が体育館で待っていて、入った瞬間拍手で迎え入れられた。
「すごい人だな」
体育館の中には大体300人ほどいた。そして、Sクラスの新入生が入るとその後に続いてA、B、C、D、E、Fの順番に体育館の中に行ってきた。ちなみに騎士科の生徒は既に入っていた。
「学長の挨拶です」
全クラスが体育館に入るとすぐに入学式に入った。
「私が学長だ。まずは、新入生の諸君入学おめでとう。この学校のことは教員や先輩達に聞くといい。これから、5年間頑張ってくれ。」
学長の挨拶は短く、終わったあとステージを降りて行った。
「続きまして、新入生挨拶。新入生代表、
テレシー・ティ・サーフィス」
「はい」
そう呼ばれた人物は、トウコクの2つ隣に座っていた女の人だった。そして、その女の人は立ち上がりステージに上がった。
「先ほどご紹介にあすがりました。テレシー・ティ・サーフィスです。この度はこんなに立派な式をしていたたぎありがとうございます。これから、こちらの学校でたくさん学びたく思っています。ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いします。」
テレシー・ティ・サーフィスはそう言って自分の座っていた椅子に戻ってきた。
「ありがとうございます。これで入学式は終了となります。それでは、新入生の皆さんは教員に付いていき教室に移動してください。」
司会の人がそう言うと、新入生は段々と体育館をあとにした。そして、Sクラスの人達は1番最後に体育館を出た。そして、体育館の横にある校舎に入り2階にあるSクラスと書いてある部屋に入った。
「今日からこのSクラスの担任になった、ドレントだ。これから、何もなければ5年間よろしくな。それじゃあ、入試1位のトウコクから自己紹介してくれ。」
教員はトウコクの方を向いてそう言った。
「僕の名前はトウコク。少し前に王都に来たばっかりの田舎者です。これからよろしくお願いします。」
「私の名前はエリシアです。経緯は大体トウコク君と同じです。これからよろしくお願いします。」
「私の名前はテレシー・ティ・サーフィスです。この国の第三王女に当たります。ですが、この学校では普通に接してください。これからよろしくお願いします。」
「私の名前はフィア・ログ・キリングです。公爵家の次女です。これからよろしくお願いします。」
「俺はハスト・ラスター。ラスター家の長男だ。基本属性の魔法は3属性使える。これからよろしく。」
トウコク達は5人全員が自己紹介を終えると教員が話し始めた。
「よし、自己紹介は終わったな。今日はこれで解散だ。」
ドレントがそう言うと、一番最初にドレントが教室を出ていった。
「エリシア、俺達も帰るか。」
「うん」
トウコクとエリシアはそのまま、教室を出て校門の前で待ってくれている、ファナの元へ向かった。そして、校門につくとファナを囲むように人だかりができており、トウコク達はファナの事を「本当に英雄なんだな」と、思ったのだった。
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