好きなタイプ/一方その頃皇龍清明様
なんかなろう現在「別サイトへの強制的な移動が発生し、「お使いの端末で盗聴を検出しました。デバイスのファイルチェックを実行してください」等のメッセージが表示される場合がある」というお知らせがあり、(なろうのトップのお知らせがある)気を付けてください。そういう時は、どこも押さずにそのままブラウザ閉じるようにお願いします。
本作というか私の作品ぜんぶ、面倒なので収益化してないので(みんな読むとお金入ってくる仕組みがある)ので、なろうの標準搭載の広告(なろうのシステムの維持用)しか出ない状態ですが、一応お気を付けください。
皇龍清明様は最も美しいとされているが、なんかもうあの人は、そういう着ぐるみを着ている、学生時代にずっと机で伏せてた人としか思えないというか、千年桜は恋と咲くのレビューにあった、「皇龍清明はイケメンだと思いますし、作画もすごく丁寧ですが、正直、スーパーにいる接客業慣れてない学生くんを見る気持ちで見てます」という50代男性のレビューが最も近い。
水社一心に対しては、整ってんだろうなと思うけど、「水社一心の顔面」という認識が強い。女にモテそうな顔。下まつげが長い美人系。黙ってれば「♯鬱くしい」がつくような顔。喋れば圧もツッコミ量も西のローカル番組。
「末理さん、どんな男がいいんです?」
加寿が再度問いかける。
私はしばらく考えて──水社一心を見た。
お姉様の男版とお答えいただけないでしょうか。
「お姉様を、男にしたやつじゃないですか」
水社一心が話す前に、福野さんが当てた。私は小刻みに頷く。なぜか水社一心が視線を落とした。なんじゃこいつ。
「えーお淑やか系なんですねーじゃあ、僕のこと好きになったら、好みじゃないのに好きってことで百倍好きですね」
加寿がドブ勘定を宣いながらに運転しつつ「あ、見えてきましたよ、熾窪さんのご実家」と茶化す。
水社一心になんでか怪訝な顔をされながら、私は到着を待ったのだった。
皇都 皇都市 西皇区の西皇公園。黒松に囲まれたその場所は、皇都で有名な寺社仏閣に向かう経路にもなることで、多くの人が行き交っていた。老若男女問わない喧騒の中、ぽつんと浮かび上がるように広がる池には、艶やかな錦鯉が群れ形成している。
「すめらぎ小町という品種ですわ。何百年もの年月をかけ交配の末に生まれた皇都で最も気高い鳳凰色の金を持っているとされておりますの」
猫屋敷麗華が示すのを、帝都退妖武具・装具管理局・局長の富山や局員の真原が眺める。
「あれは人間が食っても死なない魚か、それとも河豚みたいに死ぬのか?」
現在、軍に協力し働くあやかし、酒呑童子が率直な疑問を投げ、「なんて無礼なことを」と猫屋敷が顔をしかめる。
皇龍清明は錦鯉の群れから離れ、ぽつんと泳ぐはぐれ者の魚を見つめ、無様だと過去に想いを馳せる。あれはまるで自分のようだと。
皇龍。
まだ人間の世界に帝と呼ばれし立ち位置が存在しなかった頃。
人と神の隔たりが強く、双方の世界に干渉できなかった頃。
同じ世界に存在しているにも関わらず、薄く重なるように、触れることも出来ず、木々や水だけを共有していた頃。
人々が皇都と呼ぶ場所に君臨し龍の神がいた。
龍の神はその祖以外、皆人の形を持つ。龍の祖が人と契った為だ。神と人の世界には隔たりがあるか、時折、神が人の世界に降り、人が神の世界に紛れることがある。神が人の世界に降りる時は、人との繋がりを感じたときだが、神が人の世界に紛れ込むときは、大抵、自覚の有無に限らず人の域を逸している。
ゆえに龍の神は祖を除きみな人の形をしている。
龍に──神に──死の概念はない。しかし悠久の時を過ごすに、記憶も感覚も蓄積していく。新たに生まれた神と感覚は異なる。ゆえにその代の当主を決めるのだ。当主を降りた者は、その地から離れ、神の力を持ち、終わりの地を定め眠るか、輪廻の世界に向かい、神の座を捨て、魂を無に帰すか、己のすべての力を世界に放つか、様々だ。
神が自らの終わりの地とし、眠った土地は、神の力が宿り、霊域と呼ばれ霊力の籠る神聖な土地となる。
神が世界に放った霊力を、幸運にも享受した者が、高い霊力を持つ。
そうなることを、神は知ることなく行う。
果てない流れの中で、皇龍清明は生まれた。当主になる運命を抱えながら生まれたはずだが、いつしかその座は、弟の誕生によりかき消えた。
弟は絶対的だった。
何もかもが清明より上回り、劣った点など何一つなかった。ほかの存在と異なる部分、自分だけのものを個性と呼ぶのなら、清明の持つ個性のことごとくが、弟より劣っていた。
清明しか持たないもの。
清明だけの気質。
清明だけの性格。
清明だけの容姿。
それはすべて、弟が持つ必要が無い、価値のないもの。
弟のようにならなくてもいいと話す者もいたが、それは清明を肯定する言葉ではなく存在の否定だった。弟には勝てないのだから、目指さなくていい。弟に並ぼう、勝とうだなんておこがましい。
みんな弟を求めている。
自分のことも自分らしいことも何もかも全く価値が無くて、弟が頂点で、目指すことも惨めなことで、自分はどんなに頑張っても、意味が無い。
比較以下の問題だった。
比較される瞬間があるとするなら、それはどれほど清明が劣っているかを嗤うため。
何をしても意味が無い。
努力すら、憐みの素材となる。
どこにいても、清明は行き場が無かった。
なろうコンが今日からです。「わたしの大事なお人形」というホラーを応募しているのですが、本作は当面コンテストには出さない予定です。
内々で商業のやりとりしてるとかはなく(してたらこの話は出来ないので)商業に否定的という訳でもないのですが、感想欄を見てくださるタイプの編集者さんが良くて。
コンテストだと作品数からして500件以上ある感想を追うのは、半分であっても無理あるし。それが、一番の理由です。
商業目指してるというより、本当に好きで書いているというか、本作について考えるのが楽しいので書いてる一方、多分、タイミングさえよければアニメ化まで行くと思うし、「今日はミヤシロ饅頭の予約開始です」とか言えるくらいのものではあるとも個人的に思っていますので、突っぱねてるわけでもないです。
そのため、「わたしの大事なお人形が本命でこっちは遊びなのね」みたいなことはないのでご安心ください。あと「わたしの大事なお人形」は言語コミュニケーションのない呪物が出てくる。(本作の刀)ので、気になった方はどうぞ。
※下記は前書き飛ばした方向けです。
なんかなろう現在「別サイトへの強制的な移動が発生し、「お使いの端末で盗聴を検出しました。デバイスのファイルチェックを実行してください」等のメッセージが表示される場合がある」というお知らせがあり、(なろうのトップのお知らせがある)気を付けてください。そういう時は、どこも押さずにそのままブラウザ閉じるようにお願いします。
本作というか私の作品ぜんぶ、面倒なので収益化してないので(みんな読むとお金入ってくる仕組みがある)ので、なろうの標準搭載の広告(なろうのシステムの維持用)しか出ない状態ですが、一応お気を付けください。




