壊す
お待たせしました。
「……」
教室に入ってきた救急隊らしき人間が担架で奴等を教室の外に運んでいく。
途中で目が合った気がしたので鼻で笑ってやった。
ストレス発散したはいいものの謎は残ったままだ。
無残に散った俺の弁当が回収されている上に念入りに処理されている。
あいつらが俺の弁当を食っていたのには怒りが湧いてくるが、それは今いい。
何故今こんな事になってる?
「……!!」
そんな事あるか?いや、でも……さっきの弁当に特段不思議なものは入ってなかった。
それなのに、食べた人間が泡を吹いて倒れるのはおかしい。
何か入っていたとしか考えられない。そんな、まさか……そんなはずない。
授業に身に入らないし、食欲もない。何も考えられなかった。
「気を付け、礼!」
「「「さようなら」」」
家には帰らずに白露の所に行く。
家に帰ったら身の危険があるかもしれないし、白露に会いたかった。
今の俺が確実に安心できるの場所は白露の巣しかない。
とにかく白露に会って安心したかった。
「はぁはぁはぁ……うっ!はぁはぁ……」
駆ける、駆ける、駆ける。足に刺さる小枝も、悲鳴を上げる肺も無視する。
「来てくれたんだ♡」
白露の姿が消える。なんで、なんで?確かに今居たはずだ。なのに、なんで!
地面を拳で何度も何度も叩きつけた。もうダメだ。死ぬしかない。俺の人生
「よしよし。大丈夫、大丈夫だよ。私だけは何があっても君の味方だよ。ここには君を傷付けるものなんて、何もないから、君の気が済むまで……ずっとここに居ていいんだよ」
「ぉぉお゛ぉぉぉお゛っ!うぉぉぉ」
押さえが効かない。言おうとしてたこと何一つ出てこない。白露が居る。
その事実以外何も要らない。もうずっとここに居れば……
いや、駄目だ。ただでさえ白露の立場は危ないんだ。
俺がここに居続ければ、いずれは誘拐を疑う誰かしらの通報があるだろう。
このくらいの場所、警察はすぐに見つけるだろう。
それを退けたところで魔物の存在は上に行くだろう。
警察を退けた魔物だ。駆除対象にされるはずだ。
そして、俺達は引き剥がされる。そんなの嫌だ!!だから、ずっとは居られない。
「落ち着いた?」
「うん……」
「折角来てくれたのにごめんね。今日は何も採れてないんだ」
「……うん、うん!」
そゆなことどうでもいいんだ。今こうして背中をさすってくれているだけで良い。
本当に格好悪い。こんなんだから俺は……俺は……!
「こっち向いて」
「ん?」
「ちゅ……んちゅ♡ちゅ♡ちゅ♡」
??何が、いや、なんで?なんでこのタイミングで?
「君が悪いんだよ……君の初めてはもっとちゃんと場を整えて奪う予定だったのに……」
「そんな顔をされたら我慢なんて無理♡ごめんね……」
「でも後悔はさせないから♡最高の初めてにしてあげるからね♡」
場所が変わった。巣の中だ。白露の顔が眼前にある。
この白いすべすべした手は、振り払うことは出来ない。強すぎるのだ。
そうか、いつか来るとは思っていたけどこんなタイミングなのか。
何がどう誘惑したことになっているのか分からない。ただひとつわかる。
俺は今から、彼女に喰われるのだ。貪られ、蹂躙されるんだ。
「はぁはぁ……♡脱がしにくい。まったくこんな服着て……挑発してるんだ、ねっ♡」
「う、うん」
「はぁぁ……♡かわいい体だねぇ♡食べちゃいたい♡」
白露が制服のベルトを破壊してズホンを下ろし……きってない。
息を荒らげ、目を据わらせて喉を鳴らしている。なんか、怖い。
「その、下ろすなら全部下ろしてほしいんだけど……」
「っ♡わ、わかってるよ♡」
白露が涎を垂らし、震える指でズボンを下ろし喉を鳴らし、
俺を抱き上げて腰を掴んだ。そのまま腰を前に寄せられ──
「……〜〜っ♡っ♡っ♡っ」
次は1週間後です。




