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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第35章

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1.魔族領、ドルニクの帰還。








「えー? ドルニク、負けちゃったのー?」

「ま。負けてねェよ……勘弁してくれよォ、シェリルちゃん」




 ――魔族領。

 人間が足を踏み入れいることのない、魔族が住まう世界。草木は生えず、荒涼とした大地がただ広がっている世界。



 その暗がりの中で、ドルニクを出迎えた一人の少女。

 大柄な魔族とは思えない程に情けない声を発したドルニクは、シェリルと呼ばれた少女に足蹴にされていた。しかし決して嫌そうではない。むしろ、悦んでいる。

 ドルニクは先のクレオとの戦いの際、見せたような豪快さはなりを潜めていた。



「負けは負け♪ 素直に認めたらぁ? 四天王の中でも、一番ざぁこなんだから♪」

「うひぃ……!」



 シェリルはそう言うと、ドルニクの頭を踏みつける。

 そして、



「でも、英雄様の力……だっけ?」




 その幼い顔に似つかわしくない、歪んだ笑みを浮かべた。




「あはっ♪ せっかくだし、あたしも見てみたいなぁ?」




 悦ぶドルニクなど知ったことではない、とばかりに。

 彼のことを足で適当にあしらって、そんなことを口にしていた。どうやらこのシェリルという魔族の少女は、かなりの快楽主義らしい。

 それと同時に、自分が敗北することなど微塵も考えていない。



 それもそのはず。

 魔族における四天王の序列において、シェリルはドルニクよりも格上。



 ――第二位なのだから。


 


久しぶりに、なろうでハイファン書きました。

下記のリンクから飛べるようにしておきますので、よろしければ★評価など。

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