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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第34章

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14.ひとつ、危機を退けて。

めっちゃ久々ですみません!

生きてます!!





「…………これで、終わりだ!」




 ボクの一撃に、ドルニクは声を上げて吹き飛んだ。

 身体を構成している魔力は解け、瞬く間に崩壊していく。やがて文字通りの消し炭となった彼は、言葉もなく消えていった。

 しかし、気配が消えていない。

 こちらが注意を払って、ようやく気付くくらいの微かな気配だった。



「ククク……テメェ、やるじゃねェか……」



 その後、耳に届いたのはそんな声。

 周囲の瘴気が晴れていくと同時、遠くなっていくそれはこう言葉を残した。



「これがかの有名な、忌々しい英雄様の力、ってかァ……? 精々、それ自体に飲まれないようにするんだな! ガッハハハハハハハハハ!!」







 ――ドルニク・オルディンの襲撃を退けて。

 ボクたちはエルフの村の住民たちの治療に追われていた。誰もが危険な状況ではあったが、命を落とした人がいなかったのは不幸中の幸いか。

 キーンとリリアナ、そしてボクの三人で気の浄化を行う。

 エルフたちは次第に息を吹き返し、完全とはいえないまでも集落の補修を開始した。



「すまなかったな。……王都の使者様方」

「い、いえ……」



 その最中に、エルフの長がこちらに声をかけてくる。

 老いてはいるように見えるが、しかし鍛え方や魔力の練度が違うのだろう。他の人々よりも、むしろしゃっきりと歩いていた。

 その後ろにアリアさんが続いている。

 彼女の方はまだ顔色が優れず、少しだけ膝が笑っていたが……。



「よもや、魔族の四天王が自ら乗り込んでくるとは思いもしなかった。……だが、向こうも動き始めているのならば、我らも黙ったままではいられまい」

「それは……どういう意味、ですか?」

「クレオ殿。お主が先ほどの戦いで見せた力について、伝えたいことがある」

「………………」



 その言葉に、誰もが口を噤んだ。

 ボクでさえも先ほどの力の意味を知らず、声の主のことも曖昧にしか知らない。ただドルニクの残した『英雄の力』という単語が、耳に張り付いて離れなかった。

 その意味や理由を長は知っているのか。

 しばしの沈黙の後に、ボクは意を決して彼に訊ねた。



「教えてください。……この力について」

「分かった。だがその前に、教えておかねばならぬこともある」

「……それは?」

「………………」



 すると今度は、長の方が黙り込む。

 でも数秒の間を置いてから、深く息をついてこう口にしたのだった。




「『人魔大戦』の真実について、だ」――と。




 それはボクたちの知らぬ物語。

 長命種たる彼らだからこそ、語り継ぐことのできた歴史についてだった。



 


しれっとコミック5巻も発売されて、連載も続いております!

ホントに遅くなり申し訳ございませんでした!!



面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!




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