僕はバカ母とバカ妻に現実を突きつける
今回は光晃がバカな母と妻に現実を突きつける話です
自分の娘と夫が何をしてようと興味がないなんて言う母と妻を光晃はどうするのか?
では、どうぞ
「ちょうどいいや、君達2人の家族も呼んで思ってる事ぶちまけちゃいなよ」
僕のこの一言で固まる2人。だけど、援助交際をするくらい家族に思うところがあるならいっその事それをぶちまければいい
「妻や娘にバレたら身の破滅だ……それだけはできない」
このオッサンは何を言っているのかわからない。娘と同じくらいであろう女子高生と交際してるんだから今更そんな事を言っても意味がないって解ってるのか?
「アンタの娘が何歳かは知らないけど、その娘と近しい年頃の女子高生に手を出してる時点でそんな事を言っても意味はないって理解してる?ま、僕に教師の無駄話を聞かせたのと僕にその女と歩いてるところを見られたのが運の尽きだと思って諦めるんだね」
諦めが悪いオッサンは家族をここへ呼ぶことはできないと言っているけど、そんな事僕の知った事ではない
「光晃、さすがに家族を呼べって言うのはかわいそうじゃないかな?」
真理姉さんが僕の意見に意を唱えるけど、真理姉さんがそれを言えた立場じゃない。この2人は僕が間違えた場合の成れの果てなんだから
「真理姉さん、アンタが僕に指図できるの?この2人は僕が間違えた姿なんだよ?」
「そ、それは……」
真理姉さんは言葉に詰まる。僕は真理姉さんが嫌で家出したけど、この2人だって結局は家族が嫌でこんなくだらない事をしている。担任のバカ話と僕がスーパーで教師に絡まれたんだ。家族にバレるくらいのお仕置きはあってもいいと思う
「光晃君、私も家族に知らせるのはやり過ぎだと思うよ?」
今度は水沢先生が僕に意見してきた。手間が掛かるなぁ……まったく、実習生の分際で
「水沢先生、僕は別にこの2人の家庭を破滅させる為に家族をここへ呼べと言ってるわけではありませんよ?ただ、この2人のご家族が冷たく当たった結果がこれだって教えてやるのがせめてもの優しさですよ?どの道そこの女は学校から家族に知らされるし、そのオッサンも家族はもちろん、会社に知られたらタダでは済まないでしょう?だったら学校から家族へ知らされる前に、警察から会社と家族に知らされる前に自分から自白した上で思っている事をぶちまけた方がいいと思いますけど?」
僕は嘘を吐いたつもりはない。だけど、間違った事を言ったつもりもない。家族や会社に第三者から伝えられるよりも自分から言って思っている事をぶちまけた方がまだマシだと思う
「そ、それはそうだけど……」
僕の意見に同意してはくれるものの納得していない様子の水沢先生。非情過ぎるって思われてもダメージが少ない方法が他にあるだろうか?
「僕としてはどっちでもいいんですよ?そこの女が学校で何らかの処分を受けた後で家族に知られようが、そこのオッサンが警察から会社や家族に知られてどうなろうが僕には興味ありませんから」
「「────!?」」
僕が言った事に顔が真っ青になる2人。そんなに怖いならさっさと家族を呼んでしまえばいいのに
「まったく、往生際が悪いな……」
僕はがっくりと項垂れる2人に近寄り、そして────
「僕に無意味に絡んだのを後悔するんだね」
理沙とオッサンの懐から携帯を取りだした。別に中身には興味ない。僕がするのはこの2人の家族に電話をする事だ
「あ、それは!?」
「ちょ、ちょっと!私の携帯返しなさいよ!」
携帯を取られた事で項垂れていた理沙とオッサンが慌てて僕の方へ向かって来た。会社や学校に知られるわけじゃないし、少しは大人しくできないのかな?
「うるさいよ。別に僕は絡まれた時点で警察に通報してもよかったんだよ?それが家族なだけマシでしょ?それとも何?担任にバカ話をされ、醤油を買いにスーパーに行っただけで教師に絡まれたんだよ。僕は。さて、誰のせいかなぁ~?」
「「そ、それは……」」
面白いくらいに動揺している。だけど、僕の憂さ晴らしはこんなものじゃ済まさない。次はどうしたものかな?
「あ、やっぱ家族に言うのやーめた」
「「────!?」」
理沙とオッサンの顔が今度は太陽のようにパァと明るくなった。そんなに家族に知られるのが嫌だったのかな?だけど、家族に言うのを止めただけ。その他に言わないとは一言も言ってない
「面倒だから学校と警察経由で会社と家族に言ってもらおう。そっちの方が面白そうだし」
「「────!?」」
太陽に照らされたような顔が再び曇った。本当に面白い。この2人で遊んでいると本当に面白い
「光晃、警察は少しやり過ぎじゃないかな?」
「そ、そうだよ。やり過ぎだよ!光晃君!」
真理姉さんと水沢先生が僕を止める。ふーん、僕の遊びを邪魔するんだ?真理姉さんと水沢先生……邪魔だなぁ……別に頼んでいてもらってるわけじゃないし、潮時かなぁ……
「あ、そう。別に邪魔するなら僕は家に帰らないし、学校に行く事もないからいいけど?そう言えば僕好きな人ができたんだっけ?今からその人に告白しに行こうかな?あわよくば同棲しちゃおう。じゃあ、そういう事で告白のついでにこのオッサンを警察にでも突き出してくるか。そこの女諸共」
真理姉さんと水沢先生を脅すついでに理沙とオッサンも脅しておく。別に教師と実習生と援交していたバカ2人だし、脅しても心は全く痛まない
「こ、光晃、もう何も言わないから……出て行かないで」
「光晃君、ごめんなさい……」
真理姉さんと水沢先生は物分かりがよくて助かる。さて、物分かりの悪い理沙とオッサンは……
「く、クソっ……」
「そ、そんな……」
がっくりと項垂れていた。そのままの状態でいてくれた方がいい。この間に僕は2人の家族に電話しよう
「さて、2人の家族もすぐ来る事だから少し待ちますか」
2人の家族が来るまで待つ。一家全員で来るのか?それとも理沙は母親、オッサンは妻だけ来るのかな?そもそも、理沙の母親に電話したし、オッサンの方は妻に電話したから出た人間が来るのが普通だろうけど
「あ、あの、理沙の母ですが……」
はい、理沙の母親登場。さて、この母親にも娘がした事の責任を取ってもらおうかな?
「あの、うちの主人が何かしたっていう電話を頂いたんですが……」
今度はオッサンの妻か……コイツにも辛い目に遭ってもらおう。夫の不祥事は妻に償ってもおう
「お宅の娘さんがそちらの方の旦那さんと援助交際してるのでお呼びしました」
今更隠し立てしても仕方ないし、僕にとっては隠す事じゃない。そして、理沙とオッサンに何の思い入れもない
「「え、援助交際!?」」
理沙の母とオッサンの妻は自分の娘と自分の旦那がしている事に大層驚いているようだ。
「まぁ、本人達が否定しても音声として証拠はあるんで否定しても無駄なんですけどね。貴女達に質問ですけど、どうして娘と旦那はこんな事したと思います?」
ちゃんと答えてくれるかどうかどうかは別として、聞くだけ聞いておくかな
「さぁ?家の落ちこぼれである理沙のした事なんて私が知るわけないでじょ?」
理沙の母親は話しに聞いてた通り理沙には興味すらないようだ。やっぱり優秀な姉と比べてるみたいだ
「旦那は仕事するだけの存在なので娘もそうですが、私も旦那のする事には興味ありません。まぁ、休日に家にいてくれないだけマシですが」
この妻も妻でオッサンの話の通りだな。うん、このバカ母とバカ妻は事の重大さと自分達がしてきた事を理解してないな
「アンタらさぁ~、自分の娘と自分の旦那が家での仕打ちが原因でこんな事したって自覚してる?あ、してないか。ま、この娘と旦那同様に母親と妻もバカだから仕方ないか」
このバカ母とバカ妻は似た者同士だ。自分は優秀だと思いこんでるし、自分の家族を家族として扱ってないし
「「ば、バカ!?」」
自分がバカ呼ばわりされた事に対し驚いているみたいだ。ま、バカだから仕方ないか……
「だってバカでしょ?家族って言うか、人の温もり欲しさに援助交際するまで自分の娘と旦那を追いつめるだなんて。ま、君達が娘と旦那をどうしようが勝手だけどさ。バカ母は援交した娘の母親、バカ妻は援交した旦那の妻っていうレッテルを張られるっていう事を理解してないの?」
今はバカ母とバカ妻の話をしたけど、理沙の父と姉も似たようなレッテルを張られるし、オッサンの娘は父親が援交たと学校で噂され、どうなる事やら
「理沙が何をしようと私達には関係ありません」
「私も旦那が何をしようと関係ありません」
ふむ、このバカ2人はとことん腐ってるな。こんな奴らなら理沙とオッサンが2人仲良く別の場所で暮らした方がいいとも思えてきた
「貴女達!!最低です!!」
「それでも母親と妻なんですか!?」
真理姉さんと水沢先生は2人の言い分に怒っているみたいだ。だけど、別に怒る理由は僕にはない
「まぁ、先生方が怒るのはどうでもいいとして、このバカ母とバカ妻の側にいたくないなら別にいなくてもいいんじゃない?」
バカ母とバカ妻が家族として扱ってないなら無理していなくてもいい。僕はそう思う
「私は、結局お母さんに……家族に必要とされてない……」
「私は何のために家族を養っているんだろうか……」
「「死にたい……」」
理沙とオッサンは死にたいとまで言い出した。このまま暗いオーラを出し続けられてもウザい。バカ母とバカ妻には自分達のした事を反省して理沙とオッサンを連れ帰ってもらおう
「あらら、バカ母とバカ妻のせいで理沙とオッサンは死にたいって言ってるけど?」
「あら、理沙が死にたいならそうすれば?」
「貴方がそうしたいならそうしなさい。保険が下りればそれでいいし」
聞いた僕がバカだった。だけど、この反応の方がやりやすい。蹴るにしても殴るにしても遠慮しなくて済むし
「まぁ、理沙とオッサンが死ぬのは僕にとってはどうでもいいけど」
「光晃!!」
「光晃君!!」
「真理姉さんも水沢先生も落ち着いてくださいよ」
僕の発言にいちいち突っかかってくるなよな……真理姉さんも水沢先生も
「まったく、真理姉さんも水沢先生も落ち着きがない。バカ母とバカ妻は娘と旦那を人とは思ってないし、まぁ、いいや。理沙とオッサンが死ぬ前にさ────」
「「死ぬ前に何ですか?」」
バカ母とバカ妻が僕に問いかけてくる。お約束でしょ?死ぬ前にの後に続く台詞なんて
「僕がアンタらを殺してやろうか?あ?」
どうでもいい人間の為に自分でもびっくりするくらいの低い声が出るとは思わなかった
「「ひぃ!?」」
人を人とも思わないバカ2人が情けない声を出している。こんな奴等でも怖いものってあるんだ……
「何をビックリしてるの?別にアンタ等2人が娘と旦那を人と思ってないように僕はアンタ等を人間と思ってない。つまり、僕にとって君達2人の命なんてどうでもいいんだけど?」
「「ご、ごめんさない……」」
バカ母とバカ妻は涙目で謝ってくるけど、謝る相手が違うでしょ?
「謝るのは僕にじゃないでしょ?自分の娘と旦那にでしょ?それとも僕が身体に自分達が今まで何をしてきたかを教えてあげようか?」
「「す、すみませんでした……」」
理沙とオッサンに謝るバカ2人。今日はとんだ災難だ。醤油を買いに来ただけなのにスーパーでは教師に出くわすし、援助交際の現場に遭遇するし。興味ない僕はそのまま帰宅する事にした。理沙とオッサンがどうなったか僕は知らないし、興味もない。これでようやく長かった1日が終わりを告げた
今回は光晃がバカな母と妻に現実を突きつける話でした
自分の娘と夫に興味ないってどんな家族だよ・・・・
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました




