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俺と彼女と狼な関係  作者: 七詩のなめ
第一章 フェンリル計画
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第六話 覚悟を決めた戦いの場所

覚悟を決めた戦いの場所


あー、なんだ。目覚めが悪い。

きっと昨日の夜のあのビンタのせいだ。

「ったく、美奈のやつなんであんなに強くビンタするかなぁ」

地味に痛む頬を押さえて起き上がると危険な香りがプンプンと漂ってきた。

「なっ……」

なんじゃこりゃああああああああ!!

俺の目の前に展開されているのは美奈、奏その他多数の女の子が俺を取り囲むように寝ていたのだ。

「これは夢だ。きっと夢だ。いや、そうでなくてはならない!」

俺は目を瞑り素数を数え出す。

あ、あれ? 目を覚ましたい時って素数だっけ?

暴走で回転がうまくいかない頭で再び考え出す。

「うぅん……」

奏が寝返りを打ち、その先には……俺!?

か、奏さぁぁぁぁぁああああああああん!?

「あ、ああ」

今にも吹き飛びそうな理性をどうにかして保たせ……ないよなぁ。

俺の右手がゆっくりと奏へと……。

「ふふ、やっと起きたのね」

俺の耳元に瑞花の声が届く。

「ダメよ? 奏ちゃんに手を出そうなんて」

「ゲッ」

こ、こいつ、一部始終を見ていたのか?

それを経て俺を脅す気なのか?

うわー、似合いすぎて怖いくらいだよー。

「そ、そんなことはないのさぁ」

「あら、なんで棒読みになるのかしら?」

「うっ」

ダメだ。勝てる気がしない。少なくとも今の俺だと。

三日月のような形の口元を作り出し、悪魔のような笑いで顔を近づける瑞花。

「ねぇ、いけないことでもしましょうか」

「は、はひぃ」

変な声が出てしまう。

今の瑞花ならやりかねんぞ、この状況だと。

瑞花が再び顔を近づけた瞬間複数の何者かに肩を掴まれ瑞花が止まる。

「みんなで決めたよね、瑞花? この人にはみんなでお返しをしようって」

肩を掴んだひとり、美奈が言う。

「み、美奈? 私はただ――」

「何? いいわけ?」

「……」

さすがの瑞花も今の美奈には適わないらしい。

顔を引きつらせて苦笑いしていた。

俺は何もできずその場で固まっていた。

「誠ぉ~」

美奈が俺に向かって飛び跳ねる。

「は、はい!?」

俺はそれを受け止めると美奈は俺に顔を近づけ……。

「いやいやいや。待て! お前まだ寝ぼけてるだろ!」

このままではキスをしてしまう!!

「み、美奈! そんなこと許さないわよ!」

それを邪魔しようとする瑞花。

だが、三人の勢いが強すぎたためか三人とも頭を思いっきりぶつけた。

「「「いたっ!!」」」

主に痛いのは俺だけどな!!

「何すんのよ! このバカ!」

瑞花が泣き目で俺の顔面にコークスクリューを放ち。

「変態!」

と美奈が俺の顎に膝蹴りを放つという何とも言えない合体技を繰り出した。

「グベラッ」

俺はいけない頭の打ち方をして再び眠りについた。


それから起きたのはなんと三時間後だった。

今度は周りに誰もいない。みんな仕事に専念しているのだろう。

「いってぇ。なんでこれがこんな目に遭うんだよ……」

俺は愚痴りながらも起き上がりリビングに行こうとすると体が汗でベタベタなのがわかった。

「そりゃあ、この季節周りを女の子に囲まれるのは暑いだろうな」

俺はリビングに行く前に風呂に入るため風呂を探すが……。

「俺、この家の構造知らないじゃん」

俺は肩をガクッと落として廊下を歩く。

すると、美奈が前を通っている。

「あ」

「あ」

美奈は俺と目が会うなり顔を真っ赤にした。

「え、えっと、おはよ」

「ああ、おはよ」

美奈はすごい勢いで目を泳がせあたふたしている。

挙動不審ってのはきっとこういうのを言うんだろうなぁとか思いながら美奈を見る。

「その……朝はごめんね」

「朝? ああ、そういやどうしたんだ? 酔っ払ってたのか?」

「ち、違うもん! 私まだお酒飲めないもん!」

意地になって言う美奈を見て俺は笑っていた。

「な、なんで笑うのぉ!」

俺の体をポコポコと叩いて怒りを表しているが恥ずかしさのためか全然痛みを感じない。

「おいおい。それより風呂ってどこにあるか知らないか?」

俺は当初の目的を果たすため風呂場を教えてもらう。

「え? お風呂ならこの先をまっすぐ行って角を曲がればお風呂だよ?」

ここはどこぞの街か何かですか?

まあいいや。

「ああ、わかった。サンキューな」

俺は美奈の頭を撫でると美奈は顔を再び真っ赤にして口をパクパクしていた。

なんであいつあんなに真っ赤になるんだ?

俺は考えても出なかった答えを諦め、言われたとおりの道を進み風呂場に到着した。

「ここは露天かよ」

旅館の風呂のマークがちゃんと貼ってありしかもサウナまであるらしい。

俺はため息を着きながらも風呂場のドアを開けると湯けむりが立ち上っており前がよく見えなかった。

「誰か、入ってたのか?」

俺は湯けむりを手で払いながらも前へ進むと少しして前がよく見えるようになった。

そこで俺を待っていたものはすんばらしいものだった。

「え?」

「は?」

そこには瑞花、奏、来夢、可憐が素っ裸でいた。

「おい、貴様はなぜここにいる?」

来夢の殺せそうな視線が俺を射抜く。

「い、いや、入ってるなんて知らなくて……」

「か、可憐の裸は見てもしょうがないのですなぁ」

可憐は目をうるわせ今にも泣きそうだ。

「待て。待ってくれ! 俺は無害だぁぁぁぁぁぁあああああああ!!」

俺は駆け出すが来夢に首根っこを掴まれ風呂場に叩き込まれた。

「風呂に来たなら入ればいいだろうが!」

な、なんという言い分だ。いや、そうなんだけどさ。

「まあ、家には男湯を作らなかったから間違えても文句は言えないわね。でも……」

バスタオルを巻いた瑞花が俺の前に立つ。

「その反応は頂けないわ」

い、いや、そこに立たれると非常に見えてしまうのですが、その、えっと、太ももが特に……。

「あら、そんなに触りたいならいいのよ?」

「マジっすか!?」

「誠?」

「はい!」

瑞花の背後から奏の声が聞こえる。

「な、何を怒っていらっしゃるのですか、奏さん?」

「ぶー」

や、やばい。このままだと噛み付きが――

「ガブッ」

「ぎやぁぁぁぁぁっぁあああああああああ!!」

俺は頭に噛み付いた奏を振り払おうと頭を揺らすが奏は一向に動かない。

「な、なんで俺がこんな目に会わなきゃならんのだぁぁぁぁああああ!!」

俺の叫びで瑞花は笑い、来夢は呆れ、可憐は睨み、いつの間にかいた美奈は苦笑い、奏は怒っていた。

ったく。ホントに飽きないよ、この家は。

だがまあ。まずはコイツをどうにかするべきだろう? 奏をな

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