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プロローグ

 大沢ゆき、28歳。地方都市の人材派遣会社で働く日本人女性…だった。昨日までは。信じられないかもしれないけれど、ちょっと聞いてほしい。3分だけ時間をください。今から話すことは実話で、本当に本当に、私の身に起こったことなのだ。信じたくないけれど。


 ありがとう、画面を閉じないでいてくれて。つまり、ちょっとは私の話を聞いてくれるってことだよね?あ、ちょっと待って、閉じないで。本当に、すぐ終わるから!2分だけ時間をください。アーユーオーケー?オウ、センキュウ!


 あと、先に断っておくけれど、私日本語がイマイチ上手くないみたい。上司によく「大沢さんの言っていることは、宇宙語みたい」って言われてる。あと「マスクをしてたらオフィス1の美女」とも褒められた。ふふん、これは自慢。あ、ちょちょちょ、待って待って、もうすぐ本題入るから!あと1分、あと1分!だからね、何が言いたいかと言うと、日本語が多少変でも許してほしいってこと。アーユーオーケー?リアリー?オウ、センキュウ!


 はい、じゃ、ここからが本題でーす。もう30秒しかないから、めちゃくちゃ大切なことだけ言うね。あのね、私は今、妹を追ってゲームの中に入って絶賛迷っています。出口(現実への帰り道)が見つかりません!助けてください!!

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