そこは地獄への片道切符ー2ー
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一方、剣山のふもと…。
一人の少女が谷を見下ろしている。
その目は何かを射抜くような鋭い目をしている。
巫女の装束、長く黒い髪が風に揺れる。
深い剣山の頂上に巫女姿の少女がただ一人…。
様変わりな光景だ…。
「今日はいつにもなく悪霊の数が多い…奴ら…徳島の『アーク』を狙ってやってきているのだわ…!」
徳島のアーク…それはソロモンの秘宝の一つと言われ、剣山に隠された不思議な力を持つ秘宝だ。
しかしそれが他の者の手に渡ると大変なことになる…!
巫女の少女は不思議な力を使うこの世で数少ない『魔法少女』の一人で悪霊のうごめくようになった徳島を守っていた。
巫女は目と耳を研ぎ澄ました。
地上には悪霊の不気味な唸り声が聞こえ、ほぼ人の原型を留めないような体を持つ者達がこの地に災いをもたらそうとしていた。
巫女の名は袴小夜子他の魔法少女と共に徳島を守っていた。
もっとも、その魔法少女は魔法少女を卒業して普通の少女として退屈な中学生活を送っている。
時々、メールを交わす仲だ。
小夜子は想いを馳せる。
その少女、まほとの思い出を…。
まほは巫女姿ではなくハートの宝石を模った腰飾りをつけたドレス姿で赤い髪をした魔法少女姿だった。
まほは言った。
『小夜子ちゃんは徳島を守り続けるんでしょ!また色々聞かせてね!』
まほ…あなたは私の生まれて初めて出来た最高のフレンズよ…。
そして小夜子はもう一人の少女の事を思いを馳せた。
過去に友達になりかけたが振ってしまった少女。
それからその少女はこじらせ女子となった。
知る人は知るその少女である。
(それからりなっしー…)
小夜子は子供大好きなしっかり者の北岡リナと言う少女と会ったことがある。
一応不良だが大人の考えを持ちアテナとニケと言う病気持ちの幼女の世話を焼いたり老人を助けたり良い不良だ。
しかしその少女は他作品のキャラである。
つまりは異空間から来た少女ということになる。
他作品のキャラはコラボとしては友達となったり仲良く関わったりは可能だ、しかし家族のようにいつまでも…と言うわけにはいかないのが悲しい性
結果リナはこじらせ女子となった。
(りなっしー…貴女をこじらせ女子にしてしまったのは私の責任…また何処かで会えたら…)
小夜子は過去に会った人物を思いふけったが神はその猶予をいつまでも待ってくれなかった。
!!!
小夜子は悪霊とは別の、異次元からやってきた少女の気を感じ取った。
(これは!悪霊とは違う少女の気!何故ここに…!)
小夜子は更なる戦慄を覚えた。
徳島にまた何かが起こる怪しい波長を魔法少女の勘が冴えていた小夜子にはそれが敏感に伝わってきた。




