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アレンと徳島とWNIの国のアリス  作者: 海豹ノファン
アレンと徳島とWNIの国のアリス
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アリスと結愛

挿絵(By みてみん)


アリスはお姉さんと一緒にピクニックに出かけていました。


お姉さんはWNIを読んでてアリスを構ってくれないのでアリスは退屈していました。


その時ピンク色の髪の女の子が何かから逃げ惑うようにどこかに走り去って行きます。


「早く逃げなきゃ!ミサりんにキルされちゃう!!」


表情にも命の終わりが見えているような感じでただ事ではないと見て取れます。


そのピンク色の髪の女の子は鳴海結愛といって猫柳に登場する自称仲裁得意のパーフェクトガール。


しかしその実態は猫柳を読んでからのお楽しみ。



結愛は逃げている途中ハリセンを落としていきます。


アリスはハリセンを拾い、結愛に向かって叫びました。


「あの!ハリセン落としましたよ!?」


でも結愛には聞こえてないようで結愛は走り去っていきます。


「しょうがないな!」


アリスはハリセンを持って結愛に届けに行こうと追いかけました。


結愛は大木の大きな穴の中に入っていきました。

アリスもその中に入ります。


大木の穴の中は空洞になっておりずっと地下深くまで掘られています。


その事も知らずアリスは中に入ってしまった為そのまま地下に真っ逆さま。


「キャアァッ!!」


ずっと下まで落ちましたがアリスはある程度家では姉に鍛えられながら育った為真っ逆さまに落ちても死なない術を得ていました。


アリスはその術を使い落ちても命は助かりました。


「ふう、死ぬかと思ったわ、下が何も無いなんて聞いてないわよ!」


アリスはプンスカしながら暗闇の中を進んでいきました。


しばらく進んでいくと小屋が見えました。

小屋にはランプが点いています。


「とりあえずあの中に入ってみましょう、それしかない」


アリスは「お邪魔します」と一声かけて中に入りました。


小屋の中にはピンク色の髪の少女、鳴海結愛がいました。


「あ、探しましたよ!」


「ユーは誰?」


アリスが結愛に声をかけると少し目を見開いて結愛が聞いてきました。


アリスはハリセンをひらひらさせながら言いました。


「お姉さん、ハリセン落としましたよ!」


「あっ!ハリセン、ずっと探してたんだよお!」


結愛はハリセンを久しぶりに親友に出会ったように握りほおでスリスリさせてました。



「よっぽどお気に入りだったんですね、ところで逃げている時ミサりんにキルされるとか言ってた気がするのですが…」


アリスはふと結愛が言ってた事を思い出し疑問を投げかける。


「そうなの聞いてよー!」


結愛はどうしても聞いて欲しかったのか喋りだす。


「ミーはミサりんを更生させたくていけない事を正してきたのにその度にいじめられてハリセンで応戦しても返り討ちにされるしもうなんでミーばっかり…」


グダグダ語りながら泣き出す結愛。


泣き出す結愛の目からは涙が噴水のように噴き出る。


ジャーと床に水たまりが出来ていく。


(結愛さん貴女の体の中は四次元なの?)


アリスは結愛が泣く様子を見てそう思った。

そうしているうちにどんどん水が溜まっていく。


「結愛さんそろそろ泣き止んだ方が…」


アリスは止めようとするが結愛が泣き止む様子はなく益々大声で泣き喚いた。



ドバーッ!!


結愛の涙は激流となりアリス達を飲み込む。


「キャアァッ!」


アリス達は結愛の涙で出来た川に流されていった。


(はー姉さんに散々激流で泳がされてきたからこの程度の川なら泳げるわ、でも素人だと確実に流されるかも…)


アリスは散々泳がされたのが役立ったので泳げていたが結愛はどうなっているのだろう。


そんな時「ヘルプミー!!」と甲高い声が遠くから聞こえた。


アリスが声がした方角へ目を向けると向こう側で流されていく結愛が。


結愛は手足をジタバタさせながら川の流れに抵抗するが抵抗も空しくどんどん流されていく。



「いけない!結愛さん!!」


アリスは結愛めがけてクロールで泳ぎながら助けに行く。


ーーー


「ハァ、ハァ…」


アリスは結愛と共に沖へと上がったが結愛は大量の水を沢山飲み込んでしまって腹は膨張し気を失っている状態だった。


「しっかりして!」


アリスは結愛に応急措置をして助ける。


ぴゅーっ!


結愛の口からは大量の塩水(結愛自身の涙)とそれに紛れた魚が飛び出した。


結愛の飲み込んだ塩水や異物は全部出しきり結愛は苦しそうに咳き込むが何とか一命は取り留めた。


「このパーフェクトガールのミーがこんな小さな子に助けられるなんて屈辱…」


しかし結愛のプライドはそれによって傷つけられた。


「あ…あの…ごめんなさい…」


アリスにはなんとか平謝りすることしか出来なかった。



「もうここからはミー一人で行く!」


結愛は拗ねたように森に入っていく。


「あの、どちらに?」


アリスはついていこうとするが「ついてこないで!」と一蹴され結愛は森の奥に消えてしまった。


「うーんあの人一人だとまた何かやらかしそうだわ…私が助けてあげないと…」


責任感の強いアリスは結愛の後を追って行った。

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