━5章━
イエローフィールドの軍が潜水艦が消えた場所からレーダーで移動している物体を発見して、向かっているシアフォールの港にミサイル発射台を数台に兵を待機させていた。
それから夜になり雨が降り出すと「レーダーからロストッ」と兵が無線で報告。
その瞬間、港を叩き潰すかのように何かが落ちてきた。
兵は慌てて銃を打ち、照明を付けると巨大な手が見えた。
中指が上がると先が赤く光り、その光が伸びると周囲は爆発して燃えた。
「退避っ!!」と残った兵は慌てて逃げ出した。
そして手が広がると中心に赤い光の玉が現れた。
逃げる1人の兵が振り返ると大きくなり飛んできた。
一直線にシアフォールの街を破壊して、光の玉が通った場所はマグマのように溶け崩れ、建物や森は壊れ燃えていた。
テレビを見たマーガルはカクバールに電話をした。
「マオウだっ。マオウが来たっ!」
「どういう事だ?」
「マオウがシアフォールを破壊したっ」
「シアフォールを破壊? もう着くから落ち着け、いいな」とラジオを付けた。
「マオウです。手の形をした怪物がシアフォールを破壊しました。上空から見ると港から一直線に何かが通った跡があり、周囲は燃えていますっ。男が言っていたのは本当でした。マオウが、マオウが存在していましたっ! 現在、港の少ない灯りで見るかぎり、マオウに動きはありません・・・・・・」
ラジオを消してスピードを上げた。
マーガルはテレビを見ていた。
「まもなくセンターポイントから総統陛下の記者会見が始まります━━━。あっ、来られました。始まるようです」
「世界の人々に、シアフォールでの事は私も驚いている。信じられないが、残念な事に事実だ。調査へ向かわせた潜水艦も行方不明となってしまった。おそらくは、同じ物によって沈められたのだろう━━━。あの怪物は先程、保護した男に映像で確認してもらったところ、マオウで間違いない事が分かった。それと・・・・・・あのシアフォールのはマオウの一部の手だと聞いた。我々の祖先は、どのようにマオウと戦い倒したのか分からないが5つに分けて封印したらしい。それが何故、復活したのか?他の4つはどうなっているのか?これからどうすれば良いか?について会議し、速やかに行動することを約束する。それまでは各地それぞれのシェルターにて待機をして、できるだけ外出をしないでもらいたい」
「たっ、大変だ━━━。早くしてくれよ、兄さん」とテレビを消すと明かりも付けずにソファーに座っていると体が震えだした。
すると明かりが基地の中に入るとドアを叩く音がした。
「マーガルッ、オレだッ。おいっ! いるのかっ?」
ドアがゆっくりと開くと、痩せた体に短い金髪の頭をした男が泣きながら立っていた。
「遅くなって悪かったな」とマーガルを抱きしめた。




