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イベント開始の転生ヒロインマリーと転生悪役令嬢ルイーズ
王子とルイーズが2年に進学したころ、マリーは学園に入学した。もちろん認識阻害魔法をかけた状態で登校した。
「入学時のイベント全部回避できてる!
私の魔法完璧ね。このまま順調にいけば、悪役令嬢からのざまあも展開も回避できるわね!」
一方でルイーズは戸惑っていた。
新たな学年となってもう2ヶ月たつが、王子とヒロインが出会った形跡が全くないからだった。
ルイーズはもしかしたら、実はヒロインなんていなくて、前世の記憶なんて全くの勘違いなのではないかと、良い方向に考えてみようとした。でもそれだと自分がとんでもない失敗をしてしまったことに気付いてしまい、新たな絶望に襲われた。
「まって。ヒロインが来なかったら私の今までの努力ってなんだったの。どうしよう絶対王子に嫌われてるし、このまま結婚とかになったら、私、今度は王子に仕返しされるわよね。」
ルイーズは物語が始まらない戸惑いで王子にどう接したらいいかわからなくなった。その日から王子との接触を避けるようになり、定期的なお茶会も理由をつけて断るようになった。




