銀狼物語 登場人物と用語集
【リリア・フォン・ヴァイスベルク】
本作の主人公。
ローゼンの町で「リリア・グランベル」として暮らしていた十八歳の少女。
森で一頭の銀狼と出会い、「蒼月」と名を与えました。
ローゼンの町が魔物に襲われた際、傷ついた蒼月を救おうとしたことで、それまで自分でも知らなかった浄化と癒やしの力を発現します。
その力を国王アレクシス・フォン・グランヴァルドに認められ、王都グランリューネへ招かれたのち、ハインリヒ・フォン・ヴァイスベルクの養女となり、「リリア・フォン・ヴァイスベルク」となりました。
各地で魔物や瘴気の浄化を続けますが、強大な力を使うたびに自身の魂と生命力を消耗し、次第に残された命が短くなっていきます。
サハルディア王国で出会ったラシード・アル=ハーリドと惹かれ合い、のちに結婚しました。
【蒼月/アルヴァン】
リリアがローゼンの森で出会った銀狼。
何度も顔を合わせるうちにリリアと親しくなり、彼女から「蒼月」という名を与えられました。
長い間、原因不明の呪いによって銀狼の姿に縛られていましたが、リリアたちによって呪いが解かれ、人の姿を取り戻します。
その後、失われていた記憶を取り戻し、自らの真名が「アルヴァン」であることを明かしました。
その正体は、人々から神と呼ばれる存在の一柱。
千年前には戦神と呼ばれ、聖女ソフィア・アークライトとともに魔王と戦っています。
リリアとは、彼女が十八歳の頃から長い時間をともにしており、互いに深い絆で結ばれています。
【ラシード・アル=ハーリド】
サハルディア王国のサライナ領主。
サフィーラ・アル=ハルディア女王の甥。
サハルディア王国を襲った魔物との戦いの中で、リリアと出会いました。
人並みを大きく超えた身体能力と魔力を持つ天零であり、自らも前線に立って戦います。
サハルディアでの戦いを経て、命を削りながら力を使うリリアの力になることを決め、リリア、蒼月とともにグランヴァルド王国へ向かいました。
その後も行動をともにする中でリリアと惹かれ合い、やがて結婚します。
【アレクシス・フォン・グランヴァルド】
グランヴァルド王国国王。
ローゼンの町で起きた魔物襲撃とリリアの力について報告を受け、彼女を王都グランリューネへ招きました。
その後も、リリアの力と立場を認め、国王として彼女たちの活動に関わっています。
【ハインリヒ・フォン・ヴァイスベルク】
グランヴァルド王国の宰相であり、ヴァイスベルク公爵。
王都へ招かれたリリアを養女として迎えた養父です。
公爵としてだけではなく、家族としてリリアを支え続けました。
【アステル・フォン・セレスティア】
グランヴァルド王国の星術院長官。
魔法や古代術式などの研究に携わる人物で、リリアの力や蒼月の状態についても調査してきました。
蒼月が呪われていることを突き止め、その後、リリアから蒼月の呪いを解く方法を探すよう依頼されます。
【ガレス・フォン・ヴァルド】
グランヴァルド王国の騎士。
第三騎士団を率い、リリアの護衛や魔物への対応など、数多くの任務に携わってきました。
リリアが王都へ来てから長く関わり続けている人物の一人です。
【ルーク・フォン・ローゼン】
リリアと長く行動をともにしてきた青年。
リリアの付き人として身近で彼女を支え、その後、ローゼン家の養子となりました。
リリアにとって、長い旅と戦いをともにしてきた仲間の一人です。
【セシリア・フォン・リンドベルク】
リリアに仕える侍女長。
王都での生活から旅先まで、長くリリアの身の回りを支えてきました。
リリアにとって侍女という立場だけでは収まらない、身近で大切な存在です。
【ローガン・フォン・アイゼンベルク】
グランヴァルド王国の王国騎士団総司令官。
王国の騎士団を統括し、各地で発生する魔物や異変への対応を担っています。
リリアたちが各地へ赴く際にも、騎士団側から支援や護衛を行ってきました。
【サフィーラ・アル=ハルディア】
サハルディア王国女王。
ラシード・アル=ハーリドの叔母。
魔物の襲撃を受けたサハルディア王国を治める女王としてリリアたちと出会い、その後もラシードとリリアを見守る立場となります。
【ナーディル】
ラシード・アル=ハーリドに仕える執政官。
サライナの統治を支えるラシードの側近であり、長く彼を支えてきた人物です。
【ソフィア・アークライト】
千年前に生きた聖女。
アルヴァンと出会い、ともに旅をした女性です。
千年前の魔王との戦いにも深く関わっており、蒼月が記憶を取り戻したことで、その存在とアルヴァンとの過去が明らかになりました。
【名づけの理】
この世界では、神に名を与えるということには、特別な意味があります。
「名」は、単なる呼び名ではありません。
正式に名を与え、それを相手が受け入れることで、名づけた者と名づけられた者の間に強い縁が生まれます。
蒼月という名も、リリアが与えた正式な名です。
【加護】
すべての生き物が、生まれながらに持っている力。
その強さには個人差があり、人にはそれが才能や運のような形で現れます。
【天零】
通常の人間の範囲を超えた魂や器を持って生まれる者。
リリアやラシード、千年前の聖女ソフィアがこれにあたります。
ただし、同じ天零でも現れる力はそれぞれ異なります。
【神堕ち】
神や眷属が本来の在り方を失い、堕ちること。
神堕ちした者は、かつてと同じ存在ではなくなり、力や精神にも大きな変化が起こります。
【黒い結晶】
かつて、蒼月が魔王によって受けた呪いの欠片。
各地で魔物や瘴気による異変を引き起こしている。
【瘴気】
魔物や堕ちた存在に関係する、世界を侵す力。
土地や生き物を蝕み、濃くなれば魔物の発生にもつながります。
【浄化】
リリアが持つ特殊な力。
瘴気や、それによって生じた異常を消し去ることができます。
古代から残る移動装置。
転送するためには、転送先の転送機も稼働していることが条件となります。
転送元に設置された魔石の魔力を使用することで、登録された座標へ瞬時に移動することができます。
一回の転送には膨大な魔力を消費し、通常の人間が魔力を補充する場合、およそ一年を要します。
一度に転送できる生き物は最大五人。
魔法陣の中に収まっている荷物などは、生き物とは別に一緒に転送することができます。
【魔石】
大量の魔力を蓄えることのできる石。
結界や古代の装置など、さまざまな術式を動かすためにも利用されています。




