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一九四日目 こだわりを捨ててみる
オリジナリティとかいうあいまいな言葉にどうしても囚われてしまいます。それを都合よく解釈して、奇をてらったことをしようとも、どこかずれてしまってよくわからないことになってしまうのです。
自分がケーキ屋だとします。顧客はおいしいショートケーキやチーズケーキを求めているとしましょう。
オリジナリティを履き違えて、スポンジの上に柿の種を乗せまくった謎の物体を出したら「それ求めてないんだけど……」となってしまいます。柿の種単体で食べればおいしいでしょうが、ケーキを求めていた人にとっては受け入れがたく、期待を裏切るものになってしまいます。
欲しいものを適切な形で提供するのがいいんですね。
テンプレ使っても自分の味は出せるし、1からオリジナルメニューを考えなくても既存のメニューを少しいじるだけで十分おいしいものが作り出せるってものですから。
自分を見失わない範囲で、テンプレや王道展開をうまく組み込んでいこうと思います。多くの人に楽しんでもらいたいので。




