一八八日目 インスタントな小説で何が悪いか
B級料理にはB級料理としての役割があります。そこに高級料理の味を求めることはありません。
カップ麺に有名店の味というものは求めるものではありません。もちろん有名店風の味は可能かもしれないですが、"有名店風"に終わることでしょう。
小説を読める場所というのは、ここだけではありません。その前に、ランキングに載っている作品が小説家になろうの全てではありません。
探せば、求めるものはある程度見つかることでしょう。
今のランキングに載るような作品がたとえ認められなくても、それでいいじゃないですか。自分の好きな作品がランキングに上がらないことを流行のせいにするのも違うのではないでしょうか。
本当に嫌だと思うなら、無言で別のところへいけばいいんです。それをわざわざ表明する必要性があるでしょうか。いいすぎかもしれませんが、文句ばかりいっていても何も変わらないでしょう。
「昔はよかった」などといった言葉を口にしたくなるときもありますが、果たしてそれはどうなのでしょうか。
ランキングが自分の思うようにならないからといって、自分の都合を押し付けるのはわがままのようにうつってしまうことがあります。
そんなことはみなさんわかっているはずなので、あとはそれを行動に移せるかどうかなのでしょう。
不平不満をコソコソいっているだけでは何も変わらないし、他力本願で「私の思うようなランキングになればな」なんていうのも無責任です。
世の中は小説家になろうだけではないんですから、もっと寛容になったら良いとは思います。
たとえ今のランキングが酷いと称せれても、そうなってしまったからにはこの流れをすぐに断つのはもう難しいでしょう。
インスタントで安っぽい・安直だ・面白くないといわれようとも、ランキングに載るだけの需要はあるわけです。
それを受け入れていかないといけないのでしょう。変わらないものはありませんから、変化に柔軟に対応しないといけないです。
どんなものも、もう昔の姿はないのですから。今の姿があるだけです。




