一七五日目 主人公最強系(万能主人公)の末路とは
万能主人公というのは、生み出された当初はきっと画期的なアイデアで面白くなるから重宝していたのだと思います。
失敗のひとつもせず、なんでもできる主人公でいいんだという意識の改革がどこかでおこなわれていたのかもしれません。
万能主人公という新たな刺激に慣れきってしまった今、【最強】や【無双】という言葉が廃れつつあるように思います。
自分も作品のタイトルに使ったり、小説の内容を無双系にしてみたりと【最強】という言葉を廃れさせる片棒の担ぎ手ですが。
このままだと万能主人公が廃れていくことでしょう。
正直パワーインフレ状態ですよね。
絶対に勝てるという安心感はあるかもしれませんが、手に汗握るような面白さは欠けてしまうのではないでしょうか。
これまでの最強主人公も似たようなものですが、それぞれで葛藤したり負けたりと感情の動きや人間らしさがもう少しあったように思います。
万能主人公系でも面白いものはもちろんたくさんありますが、これ以上強くなることはないでしょう。
そのうち弱すぎる主人公が流行るかもしれません。
万能主人公ばかりになってしまうとつまらないので、新しい風が吹いてほしいものです。
サイトの仕様変更や万能主人公以外の作品の大ヒットといった大きな波があれば確実に変わるはずです。
この新しい生活様式といったイレギュラーなことも、強制的に力がはたらけば、すぐに変わっていきます。
文句をいっても仕方ないので、小説家になろう以外の発表場所も検討してもいいかもしれません。
主人公が強いのはいいんですけど、なんでもホイボイ苦労もせずギリギリの勝負もしない小説だけが蔓延するのはちょっと悲しいものがあります。
時代の流れと、読者の意識が変わらなければきっとこのままなのでしょう。




