一五九日目 人に読ませる小説を作る
小説は二種類あります。
人に読ませる小説か、そうでない小説か。
読まれたいなら、「人に読ませる」小説を意識しないといけないのではないでしょうか。
趣味全開で自分だけが楽しい展開を書いてウケるのは、きっと一部の天才の方だけです。多くの書き手にとっては、そんな芸当は不可能に近いです。
小説を伸ばしたくない、これは自己満足なのだ、とそういった目的で書く分には、いいでしょう。
書籍化したい、ポイントを伸ばしたいと思うなら、読者の目線に立つ必要があります。
タイトル詐欺をしないだとか、書く分野の王道やコテコテの展開を理解しておくなど、できることはあります。読者の期待を逸らさず、かつ自分の色を出す。
流行りに乗ることやテンプレを推奨しているようですが、流行りやテンプレは廃れない理由がしっかりとあります。
自分のオリジナリティを出した自己満足小説が受けないのは環境が悪い?
それなら公募に出すなり自己満足で抑えるなり方法があります。
自己満足ゼロの小説はないでしょう。現在連載している作品は、読者のことを意識して作ったものです。テンプレに乗っかったこともあり、しっかりと伸びを見せています。
生産者として、読者への配慮をすることは重要です。
設定を練るなり、作品を溺愛するもいいです。
ですが、正直読者はさほど気にしていません。あなたが自作について熱く語っているのに対し、あちらの多くは冷めています。
読ませたい小説を作るのなら、ひとりよがりになりそうと判断した時点で、もう一度設定やプロットを練り直しても良いかもしれません。




