一五八日目 創作論に正解はない
連載開始当初、創作論には確固たる正解があると思っていました。
その答えを見つけて、ここに書き記していくんだ、という心づもりでいました。
しかし、その考えは違っているかもしれないと考え直すときがきました。
アイデアの出し方だって、人それぞれです。全員んが全く同じ体験をしてきたはずがありません。それぞれに違う人生があります。
そうなれば、趣味思考も変わってきますし、書く物語も変わってきます。やり方が合わないことだってあります。
創作論に、万人に効くような特効薬はないでしょう。
使うタイミングや容量がたまたまあっていたら劇的に効くかもしれませんが、その再現性は保証できかねます。
その代わり、私たちに残されたことは、最低限の法則を守るのみです。
あらすじ・タイトル・テンプレ・ジャンル選択・導入・本文。
ここを各自で微調整して、あとは書き続けていくことしかないでしょう。
ゆえに、このエッセイはまちかぜレオンの一例に過ぎないことを、再度確認してほしいです。
全く小説を書いていない人よりは、再現性もあるでしょうし、共感するところもあるでしょう。
万人に共通していえることは、どうしてもぼんやりしがちです。
具体的な解決策を求めていた自分からすれば、法則というのはどこか抽象的すぎて、パッとしません。
自己啓発本が好きな自分は、「〇〇論」・「〇〇の法則」と装飾された理論を嬉しがってすがっていただけなのかもしれません。
残念な結論ではあります。何も不思議なことはありません。
たどり着くのは、当たり前のことを当たり前にやるという事実だけ。
その『当たり前』を言語化してみなさんに届けられたらと思います。




