一五六日目 焦りと堕落のバランス
今年の前半戦、何もしない時間が続きました。それがまずいと思い、片っ端から新しいことをはじめ、時間を埋めていきましたが。
ちょっと余裕がなくなっていました。休みの期間に突入して、心に余裕ができてきて、ふと考えてみると。
焦って周りが見えていなかったな、と。
々立ち止まることもなく、激しい流れに身を任せるかの如く過ぎていく日々。はたしてこれで、よかったのでしょうか。
とはいえども、何も着手せずにいたら「何もできなかったな」となってしまうことでしょう。
キャラクターの心理を描くときにも、こういったジレンマになるシチュエーションを作り出すと良いのかもしれません。
忙しくすることで、暇だったときに大切にできていたことがないがしろになって。
暇になったときには、忙しくしたときにできたことたができなくなって。
何かを得るためには、何かを犠牲にしないといけないようです。すべてを得られるほど、残念ながら甘くはないようです。
新しいことをはじめるということは、今までにやっていたことを短縮させないと不可能ですよね。何もしない時間に入れ込むにせよ、『何もしない』という行為を犠牲にしていますから。
自分は甘過ぎました。自分の能力を過信し過ぎて、どこか悪い自信が込み上げてきて、騙し騙しこの半年間は過ごしてきました。
どんなことにも、後悔はつきものです。
キャラクターにせよ、自分にせよ、それをどう受け止めていくのが大事だとは思いますが。
今ある環境でいいんだ、と開き直っても、成長が望めないですし。
かといって下手に動いて無理をしても状況は悪化するばかりです。
中途半端にするのが一番良くないとは思います。答えをはぐらかして、問題から目を背けてしまえば、変わりようがないでしょう。
そして、ふと気づけば「もう遅い」となってしまう。
何をしても、空回り。
こんな後ろ向きな思考が堂々巡りしています。すべて失敗するわけでもないと同時に、すべて成功するとも限りません。
どうも、自分は変な部分に完璧主義なようです。
「書籍化」というレッテルへの過剰なこだわりが浮き彫りになってきた今日この頃。
何も先のことも、方法論も知ろうとせず、自分の知っている範囲内で誤魔化していた面があります。
色眼鏡を通してモノを見てしまうこともわかっています。
それを解決すれば、悩まされることも格段に減っていくだろうと思います。
あれほどまでに文章で自分を鼓舞させておきながら、動けていない自分がいます。
忠告に耳を傾けられない自分がいます。
惨めで、格好悪くて、浅はかな、自分。
このまま、書くことに飲まれてしまっていくかもしれないことへの恐怖があります。
もう少ししたら、また執筆から距離を置くかもしれません。
置かないとしても、作風の変更はあるでしょう。
いつも思うのは、自分の軸がないことです。
忙しくするにも、暇にするにも、自分の判断軸さえあれば、心の底から正当化できます。すでに軸を打ち出せているような友人は、います。
このまま楽な方へ走って、何もわからぬまま後悔したくないです。
焦っても、堕落していても、ダメな状況、ジレンマ。
わからなくなります。少し考えただけでは、確固たる答えは出ないでしょう。
せめて、今置かれている状況で、自分がとれる最善をとっていることしか、自分にはできないでしょう。
無力感に苛まれる夜。
キャラクターには、せめて強い理念を持って欲しいものです。
ブレないキャラを、追いかけたいです。




