一三二日目 読者目線になってみる
少し考えればわかるような当たり前のことを、自分はこれまでやってきませんでした。
web小説を読むことです。
読み専時代なしで、書きたいという思いだけでここまでやってきました。
どんなものが流行っているかはなんとなく知っている程度で、その中身は完全にスルーしていました。
外枠だけを見て、なんとなくこれが流行っているのかな、というイメージだけで書いてきたんです。
それじゃあどんなものが求められているかなんてはっきりわかるはずがありませんね。
アンチランキング作品を書こうと思っても、実際のランキング作品を知らないと、どうにもならないものです。
テストの科目だけ知っていて、当日までいっさいテスト範囲がわからずに勉強しているようなものです。
そんな状態では、アンチランキング作品を書いたつもりでも、下手したらランキング作品の超劣化版になっているかもしれません。
はじめてランキング作品を読み漁っていますが、ほとんどのものが本当に面白いです。
似たようなテンプレートを使っていても、織りなされる物語に個性が出ていて、評価をつけたくなる理由がはっきりと浮かび上がってきた気がします。
これまで自分は何をしてきたんだ、といったところです。
RT企画で作品は読んできたものの、そこに申し込まれるのはランキングに合わせて書いたものが9割型ないので、ランキング作品を知る機会がありませんでした。
これまでのやり方がどれだけ杜撰で無謀だったかを思い知らされます。
こういった、少し考えればおかしいと思うようなこと。
きっと皆さんの中でも少なからずあると思います。
そういった認識のズレが。
先人のやり方に素直に耳を傾けることは必要です。
反抗期の青年のようにつっぱらずにいたいものです。




