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恋愛?
「健ちゃん、長崎さんからー」
あたしは、紙を渡す。
健ちゃんは無表情で受け取る。
「…。」
きっ、気まずい!
さっき…健ちゃんがよくわかんないこと言うから…。
「あたし、もう帰りますね!」
玄関に早歩き。
ガシッと掴まれた。
「けっ、健ちゃん…。」
「送る。待ってろ」
え?!
「い、いいよ!すぐだし!」
「俺が嫌だ。」
あたしも嫌だ!
それなのに、健ちゃんは上着を羽織って。
「じや、失礼します。」
職場に礼をし、あたしの横に並ぶ。
「…健ちゃん、大丈夫だよ?」
「俺がっ、大丈夫じゃないッ」
赤い顔に、あたしは唖然としてしまった。




