表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/29

来訪者 1

森の中の野天風呂はどうやら好評のようだ。

この前も子連れのイノシシ達が集団で風呂に入っていった。

そんな大勢でいっぺんに入るから物凄い量のお湯が流れて行ったよ。崖の下、べちゃべちゃだろうな…。


俺はそんな先日のプチハプニングを思い出しながら湯に浸かっていると、ガサガサッと後ろから木々の擦れる音がした。

今日はどの子(動物)が入りに来たのかな?っとワクワクしながら振り返ると、そこに少女と妙齢の女性が立っていた。

「……えっ…」

この世界に来てシエル以外の初めての人間だ!

いや、シエルはAIだから厳密には人型ってだけだから初人類…アレ?大人の方はなんか…違うぞ!?

よく見ると腕は肌ではなく羽毛の様だ。

フードから見える首元もなんだかふわふわしている。まるでインコの様だ。


俺がそんな事を考えながら2人を見ていると向こうも我に返ったようで、声をかけてきた。

「アナタ…こんな所で何してるの?」

警戒を含んだ声で尋ねてきたのは見た目10歳位の少女だ。

その声に反応したのは滝の上で座っていたQポスサイズのシエルだった。

「えええええッッ貴女たちまで来たの!?」

え?

お知り合い!?

「はぁ?誰よアナタ……ん?」

「おい、ヴェルナ池の中もだ。」

少女と女性がこちらを見る。


ってか池って……風呂なのに…


スンッとする俺の横からネフが這い出る。

ほぼ透明なスライムのネフが湯の中に居ると出てくるまで何処にいるのか分からない。

初めはその事に若干の羞恥を感じたがスライム相手にそんな思いもすぐに消えた。

大体いつも背中にくっついてるからな。

パーソナルスペースにゼロ距離で居られると空気になるってヤツだな。


「んんんん!?」

ジッとネフを見る少女にシエルが近付くと、少女を守るようにもう1人の女性が前に出て剣の柄に手を添えた。

「スライム……?にしては気配が……えっ!?」

「どうしたヴェルナ?」

少女の言葉に警戒を解かずに女性が尋ねる。

「ストップストップ!あ〜…分からないかなぁ?大丈夫敵じゃないわよヴェルナ、それにリーネ。」

シエルはパタパタと手を振りながら更に近付く。

「何故私達の名を知っている!?お前らは一体何なんだ?」

「…ボソボソ…」

混乱している鳥っぽい女性にシエルが小声で何か言った。俺には聞き取れなかったが、それを聞いた女性は剣から手を離した。

何言ったんだ?

それからシエルはこっちを向いて、

「優耶!ちょっとあっちで話してくるからその間に服着てくれる?流石に全裸を見られるのは嫌でしょ?」

言われて気づく、そういえば俺は今全裸で風呂中だった。

「お、おお……わかった。」

「うん。……さ、向こうに行くわよ!ネフっ貴方もよ!」

シエルの言葉に少女達が従って見えなくなる。ネフも渋々といった感じでついて行った。

「知り合い……って事だよな?………………AIの知り合いって……?」

よく分からないが、とりあえず服を着るか。

俺はこの野天風呂に入るようになって覚えた乾燥魔法で全身の水分を飛ばし、手に取ったスマホの画面を操作して収納しておいた服を取り出して着た。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ