すべてが壊れた日
先に言わせていただきますが、ノアはもともとかなり口が悪いです。普段は敬語を使っていますが今後、少しずつ敬語が外れていきます。
「ノア・エルフェリアお前との婚約を破棄する!」
そう高らかと声を上げたのは、僕…私の婚約者。この国の第二王子、エドワード・ラステリアだった。
しかもタイミングが悪いことに、私たちが通うアルカディア王立学院の卒業パーティーの途中だったため、たくさんの生徒が現場を目撃している。
(殿下の後ろにいる金髪のかわいらしいご令嬢は誰だろう?それより何してくれてんだよ。美味そうなもんいっぱいあるのに食べらんないじゃん。)
「おい!聞いてるのか?」
「ふぁえ⁉すみません。婚約破棄の話でしたよね?ところでそちらのご令嬢はどちら様でしょうか?」
「ヒィ!!」
「何を言っている!エルフェリア伯爵家のお前がリリアーナ・フローレンス男爵令嬢くらい知っていて当然だろう!そもそも、お前が彼女をいじめていた事実が判明したのだ!証拠もここにそろっている!大人しく白状するんだな!」
(何をいってるんだ?そもそも男爵令嬢は確か特進科じゃなくて普通科だったはずだし、別に彼女をいじめる理由もないし、事実もない。どういうことだ?)
「いったい何のことでしょうか?」
私が問うてみたところこの対応が正解だったようでエドワードは勝ち誇ったような顔をしながら紙束を突き出してきた。どうやら彼が言っている証拠とやららしい。その突き出してきた紙束に目を通し、おかしな点を探す。そして見つけた。それは、いじめの行われている時間帯は基本的に特進科の生徒は特別授業があるため教室で授業を受けているためいじめなど実行できないということだ。
「殿下もご存じかと思いますが、この部分とこの部分、あとこことそことあそこと…ああこの部分もですね。すべて”一般化の”授業終了後の時刻にいじめは実行されているようですが、私は特進科ですので絶対にできませんよね?あなたも特進科の生徒ならそんなことわかりきっていると思っていたのですが…なぜそんなことにも気づかなかったのですか?」
「だが!リリアーナによると階段から突き落とされたときに今のお前のような緑の髪が見えたと言っているぞ!」
「ですが髪色が緑な人なんてけっこういますよね?」
「それでもお前であることに変わりは無い!話はここまでだ!」
図星だったようでエドワードは怒って会場から出て行ってしまった。
(とりあえず帰るか~。絶対怒られるよなぁ。最悪捨てられるし、捨てられたらレイのところいけばいっか!)
説明しよう!ノアの言う"レイ"とは北の守護者と呼ばれるレイモンド・クラウスベルクという名の青年である。彼は何かとノアのことを気にかけ助けてくれるいい幼馴染である。
そして、彼女の親と親族。エルフェリア家の人間は秀才な彼女のことをかなり嫌っているのだ!
「もう話がこじれてしまったようなので私は失礼いたします。それではまた。」
そういって私は会場を出た。その後待っている苦労の数々のことを無邪気な彼女は、まだはまだ知らない。
初めまして!東雲澪音です。まだまだ未熟物ですが、学校などの合間を縫ってこれからも頑張って投稿を続けていこうと思うので応援よろしく願いします!
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