59.乱戦
俺は部下たちから遠い場所に移動する。
下手に味方がいるところで、目視したら即死の攻撃とか使えないからな。
緊急時は別だが、できるだけ味方を殺すのは避けたい。
しばらく考え事をしながら待っていると、俺を挟むように声が聞こえてきた。
ついに来たな。
せいぜい暴れさせてもらうとしよう。
まずは目視でザコを減らす。
シュッ!
9割は消えた。
残ったやつらも、もうすぐ死にそうなやつしかのこってないな。
ここには大して強い奴らはいなかったということだ。
次に行こう。
俺は翼を広げで羽ばたこうとする。
その時、
「オノレェェ!!」
俺に向かって何かが打ち出された。
全力で羽ばたいた俺には当たるわけもなく、お返しに羽からとげを飛ばしておいた。
どうなったかは知らん。
さて、次の敵が見えてきたぞ。
「まずは、目視」
俺はとことん数を減らしていく。
残念ながら、今のところ俺の魔眼を受けても堪え切れる奴はいない。
それもそうだろう。
ギレたちでさえ燃えてたんだからな。
俺の魔眼は、ギレたちと戦った時より強化されている。
どれくらい強化されているかというと、色が15色に増えたくらいだな。
つまり、俺の魔眼は15の能力を持っているということになる。
そりゃあ強いだろうな。
すべてを解説することはできないが、主要なものだけ説明しておこう。
まず1つ目。
見た相手を発火させる能力だ。
ギレたちが燃えていたのはこの能力のおかげだな。
2つ目。
相手の思考を遅くする能力。
これは少し特殊だが、とても使いやすい。
ギルなどに使うと、自分の速度に脳が付いていかなくなって、俺に攻撃を当てることはほとんど困難になる。
そして、3つ目。
これが1番重要だ。
相手の魔力を奪う能力。。