58.初めての抗争
「お前ら!いいか!これから大規模な抗争に俺たちは乱入するぞ!死人は必ず出る。だが、それに気を散らせるな!自分が生き残り、強くなることだけを考えろ!」
ウユリが部下たちに演説?をする。
つらい役まわりをさせるな。
ウユリは、部下に死者が必ず出るなんて言いたくはないだろう。
部下同士でも仲間が死んでつらいだろうが、ウユリにとっても大事な部下なんだ。
俺たちとしても、全力で敵の数を減らしてやらないとな。
「今までこれのためにたくさんの訓練を行ってきた。お前たちには相応の技術が身についているはずだ!」
ウユリは肩を震わせながら言う。
つらいんだろうな。
だが、部下たちにそんな姿を見せるわけにはいかないから、必死で泣くのを耐えているんだろう。
俺がやってもいいんだが、結局1番士気が上がるのはウユリなんだよな。
後でねぎらってやろう。
ついでに、戦いが終わったら慰めてやらないとな。
何もしないなんてことは、さすがにできないからな。
「それでは、訓練通り全員配置につけ!」
ウユリが指示を出すと、部下たちはそれぞれ飛び散った。
部下が見えなくなったところまで行ったところで、俺はウユリの肩にそっと手を置く。
かなりふるえているな。
休ませた方がいいだろう。
「少し行ってこい。遅れてもお前の取り分くらいは残しておいてやれるだろう」
俺がそう声を掛けると、ウユリは静かにうなずいて去って行った。
「さて。俺たちも動くぞ」
俺はシャバスたちに声をかける。
「はぁ~。楽しめるかなぁ」
「どうだろぉ~。ザコが多いんじゃないかなぁ」
「敵1人1人が弱くても数が多ければそれだけ厄介だ。気をつけろ」
ギレとギルはのんきそうだが、シャバスは警戒しているようだ。
これに関しては性格が分かれそうだな。
ちなみに俺も警戒派だ。
、、、え?
絶対考えなしに突っ込むタイプだろって?
そ、そんなわけないじゃないか。
俺はそんなにノウキンじゃないっての。
「俺たちは自由にしていいという事だったが、お前はどうするんだ?」
俺の予定をシャバスが聞いてくる。
「できるだけ強いヤツを殺していって、危険分子を排除するつもりだ。お前ら級の上級悪魔をあいつじゃ相手らできないからな」




