40.3度目の召喚
「、、俺の勝ちだ。どうにか、威厳は保てたな」
俺は勝利を宣言する。
4体との戦い。
勝ったのは俺だった。
勝者とは言えない状況だけどな。
勝因はやはり魔剣だった。
魔剣を俺を貫くような形で出すことができ、俺は前後の攻撃を魔剣で防げていたのだ。
魔剣にも、作ってくれたカナタにも感謝だな。
「しかし、ウユリは随分と強くなったな」
俺はウユリにそういう。
ウユリはこの前戦ったときとは比べものにならないくらい強くなっていた。
ウユリは今回近接戦闘をしたのだが、ギルとは違う戦いで、2種類の戦い方を相手にするのはとても大変だった。
ウユリの戦い方は、よく動くギレとは違い、全く動かずに壁のように戦うというもの。
俺のパンチやキックではびくともせず、その頑丈さには驚いた。
「当然だな!俺が本気で訓練したんだ。強くならないわけがない」
ウユリは胸を張った。
そして、もちろん戦いは1度で終わらなかった。
何度も戦わされ、しばらく戦いはしなくていいかなという思いがわいた。
だが、俺は戦いの運命からは逃れられないようで、
ピカァ。
俺の体が発行する。
召喚されるみたいだな。
面倒だし、今回こそ帰るか?
「あれ?リベンも光ってるな」
後ろから声が。
俺が振り向くと、シャバスが浮いていた。
しかも、俺と同じように光っている。
シャバスも召喚されるのかぁ。
と、ボォと考えていたが光が増えてきて、考えが変わる、
「あれ?ギルもギレも、ウユリも召喚されるのか!?、、、もしかして、俺たち全員召喚されるのか?」
光を放つ仲間たちが集まってきていた。
光を放つ仲間って、なんか神聖な感じだな。
俺たちは悪魔だから、神とは真逆とまではいわないが、かけ離れているが。
こんな大勢が一気に召喚されるなんて、どんなことを起こすつもりなんだろうな?
俺はさっきまでの気持ちなんて忘れて、わくわくしていた。
期待に胸を膨らませ、召喚されるのを待っていた。
光が強くなって、辺りは全く見えなくなっていた。
そして、
「やあ、悪魔たちよ。我らの駒として働いてくれ」