最終章(3) 不安な公爵様へのアドバイスとその影響 By カミラ
屋敷に着いてすぐ、ものすごく疲れた様子でいるアリーナ様をすぐ寝間着に着替えさせた。
ベッドに横になるように言うと、アリーナ様はすぐお休みになってしまった。
コンコンコン
ノックの音がした。
「・・・・アリーナ」
「アリーナ様はもうお休みになられました、公爵様」
こんな時間にここに来るのは公爵様くらいだろう。
「・・・・ここにいても?」
「二人きりには出来ませんが」
「わ、私達は夫婦で・・・・」
「目が覚めた時に、自分の部屋に公爵様がいらっしゃったら、アリーナ様が驚かれるでしょう?」
「・・・・そういうもの、か」
「はい」
この人、まだご自身の年齢を分かってないのかもしれない。
「・・・・カミラ、と呼んでもいいだろうか?」
「・・・・お好きなように呼んでくださって構いません」
「アリーナは、もう、いなくなったりしないだろうか」
「不安、ですか?」
「・・・・ああ。もう、あんな想いはしたくない。アリーナを、失いたくない・・・・」
「今更ですね、というのが本心です」
「今までになく辛辣だな」
今までの私は、ずっとあの人に怯えていた。いつかアリーナ様を殺さなきゃいけないと思うと、深く関われなかった。
けど、今は、公爵様やアリーナ様のお陰で、もう怯える必要がない。
「・・・・アリーナ様が、公爵様の隣にいる理由を作ってあげたら良いと思います」
「アリーナが、俺の隣にいる理由・・・・?」
「そうです。理由がないから、離れたんですよ」
今回、アリーナ様が公爵様の元から離れた理由は、『自分が公爵様の邪魔になっていると感じたから』だったはず。
つまり、アリーナ様自身が、公爵様の邪魔になっていないと感じればいい。
「あとは、アリーナ様が自信を持つことです」
「自信、か・・・・自信なさげにしているところも可愛いのだが・・・・。どうしたら、自信がつくと思うか?」
「それは・・・・」
私は公爵様に、女の子が自信を持つ為に必要なことをお伝えしたのだった。
次の日
「か、カミラ!!あ、アリーナが・・・・」
朝食後、二人で話す時間が欲しいと言われ、席を外した私ですが、その二時間後、公爵様が私を呼んでいた。
「どうなさいましたかっ!!」
私が声のする方向へ駆けつけると、真っ赤な顔をしたアリーナ様が床に座っておられた。
「アリーナ様、どうなされましたか?」
「こ、公爵、様、が、わ、私の、手に・・・・」
「公爵様、少し、加減を間違えておいでですよ。一旦、アリーナ様をお部屋に連れていつまでもよろしいですか?」
「あ、ああ・・・・」
「さ、アリーナ様、捕まって下さい」
アリーナ様を連れて、私はその場を離れた。




