ホワイトデー
春ですね。しかし、もう花粉症の季節ですね。私はまだ大丈夫なんですが、例年3月末にはかなりヤバくなるので・・・
3月になった。それと同時期に学年末テストが行われた。この学校の学年末テストは1年間に習った内容全部から出題されるため、ものすごく範囲が広い。そのため、「範囲広すぎ!」とか、「何をどうやっていいのかわからないよ〜」とか言っていて、みんな色々と嘆いていた。まあ、それは俺も同じだが。
そして、そんなこんなで学年末テストが終了。全員無事に進級できるようだ。そして、1年間の総合成績も発表された。クラス全員しっかりと。せっかくだし、上位10人だけでも発表しておく。
御船女子高等学校 2年1組 年間総合成績順位および平均得点
1位 渡辺優斗 97.0点
2位 杉浦楓 96.8点
3位 瀬戸美優紀 96.5点
4位 園川薫 90.3点
5位 藤田ちなつ 90.0点
6位 吉村絵里 88.8点
7位 若井遥 85.0点
8位 明石智花 83.8点
9位 栗山咲 82.5点
10位 中村奈緒 80.0点
俺は見事、学年トップ(1クラスしかないが)に躍り出た。やべえ、すごく嬉しい。杉浦は「美優紀に勝ったことより、渡辺くんに負けたことが悔しい」と言っていたし、瀬戸も、「また1位取るつもりで頑張ってきたのに、まさか3位だなんて・・・」と悔しがっていた。
しかし、あとは3年生になるだけ。気温も日を追うことにだんだんと暖かくなってきた。月末には桜も咲くどころか満開になるだろう。
3月13日、ホワイトデー前日。ホワイトデーとは・・・まぁ、バレンタインデーのお返しをするという行事だ。そのため俺は授業後、デパートに向かった。着いた頃にはもう夕方。ホワイトデー前日ということもあり、売り場は大勢の人であふれかえっていた。俺は去年と同様、行列を眺める。やっぱり女性の方が多い。中学生か高校生くらいの女の子から大学生か社会人のお姉さんまで年齢層は幅広い。一方の男性客は高校生か大学生、中年くらいのサラリーマンのどれかだった。
俺はそんな感じでホワイトデーの品を買った。買った品はクッキーの箱詰めセットだ。クラスメイトはもちろん、1年生の分まで買った。店員のお姉さんからは、「こんなにも買うんですか!?返すのも大変ですね・・・」と言われたが仕方ない。
買い物を終え寮に戻った俺は、明日渡す予定の大量のクッキーを一晩、自室に置いておくことにした。
◇ ◇ ◇
そして翌3月14日。
ついにその日がやって来た。隠したり、逃げたりするつもりはない。しかし、何か渡さないといけない。しっかり貰って食べたわけだし。ちょうど1ヶ月前に渡されたチョコレートのお返し。真奈には当然だが、他のクラスメイトや1年生にも大変お世話になっている。お世話になった人に義理を返すことは男として当然の務めなのかもしれない。
そんなわけで当日の朝、学校に着くと教室で全員に渡すことになった。1年生は昼休みに食堂で渡す予定だ。平野先生からは、「今年も貰えるの!?渡辺くん、ありがとう!」と言われ、飯原先生は「え!?私にも?ありがとう!」と言ってもらえた。そしてクラスメイト全員にも渡す。遥からは「やったー!優斗、今年もありがとう!」と、小野寺からは、「渡辺くん、ありがとう!今年も貰えるなんて思っていなかった・・・」と言われた。
俺はクラスメイトにクッキーを渡し、最後に真奈へと渡す。真奈は「もー遅いよ!優斗って、本当に私のことを恋人だって思ってるの?」と言っていたが、結局は「ありがとう!さすが私の素敵な恋人だね!」と言ってくれた。そして俺も「うん。俺も大好きな人に渡せてよかった。これからもずっと一緒にいよう」と真奈に言ったのは言うまでもない。
そして昼休み、俺は食堂に1年生を集めた。集まった1年生は、およそ50人。学年の4分の1くらいか。そして1年生にクッキーを渡す。1年生からは、「まさか先輩から直接貰えるなんて思ってませんでした!」や、「先輩にチョコ渡してよかったです・・・」と言われた。・・・やべぇ、照れる。みんな可愛いじゃねぇか。そして最後に花へクッキーを渡すと、花から、「やったー!さすが優斗さん。私の大好きな人♡」と言われてしまった。
こうして高校生活2回目のホワイトデーは幕を閉じた。そして次は春休み。俺たちはいよいよ3年生になる。そう、高校生活はあと1年しかないのだ。




