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男女比1:40の学園生活  作者: 青獅子
高校1年生
32/105

若井遥の初恋③

前話の続きです。今話でシリーズ終わり。

優斗が昼食の買い物を終え、帰ってきた。その間私は昼食の準備をする。


昼食の間、私たちはどこかぎこちなかった。2人とも黙々と昼食を食べる。そして昼食を食べ終えると、優斗が私に声をかけた。


「まだ時間あるし、少し出かけないか?」


それに私はこう答える。


「・・・そうだね」


こうして、私と優斗は徒歩10分ほどかかる公園に向かった。とはいえ公園に行っても特にやりたいことがない。


仕方ないので、私たちはその日無料で開放されていた野球場に向かった。どうやら高校野球の試合が行われているようだ。隣の席に座っていたおじさんに聞いたら2試合目の途中らしい。




「優斗、ちょっとしたデートになっちゃったね・・・」


「そうだな」


「ところで、優斗は野球興味あるの?」


「うーん・・・前はよく見ていたけど最近はなぁ・・・」


「私はお父さんが大学まで野球やってたせいなのか、よく家族で球場に行ってたの。お父さん曰く、友達のプロ野球選手に会いに行くぞと言ってた。おかげでお父さんの部屋、ちょっとした野球博物館になってるの(笑)」


「へー、そうなんだ」




私と優斗の会話は続いた。そして、2試合目が終わり、3試合目に突入。対戦カードも変わるようだ。




「優斗は私によくテレビや映画に出てるって言ってたけど、高校生になったらある程度は仕事抑えようと思ってるの。テスト期間中は仕事を入れなかった。まだ学生だしね。学校の勉強は大切にしたいの」


「遥、しっかりしてるんだな・・・」


「うん、高校生活は人生で一度きりだからね」




2試合目が投手戦だったのに対し、3試合目は一転打撃戦となった。しかも試合終盤には、両校の選手がそれぞれエラーで失点。これにはスタンドから容赦ない野次が飛ぶ。対戦カードが埼玉、それも比較的近場の高校同士なので尚更だ。


そして夕方になり、やっと試合が終わった。気がついたら両チーム2桁得点。時刻は午後5時を回り、太陽はもう西に傾いていた。そして優斗とはそのまま別れた。優斗は「じゃあ、また明日学校でな」って言ってくれた。私も「うん、明日学校でね。今日は優斗とデートできてよかった」と言った。今日は実家で寝て、寮には明日の朝早くに戻ろう。

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