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エピローグ 初夏の便り
とある勇者に、手紙が届いた。
お久しぶりです!元気ですか?僕もザイさんも、元気に暮らしています!
今はとある森の奥で、一軒家を建てています!魔王城は吹っ飛んじゃったし、王都から真の勇者を探しに人が未だに来るらしいですし……仕方ないですよね!
あっ、僕が生きてることも、僕が結局真の勇者になっちゃったことも、絶対に秘密にしてくださいね!信頼して、手紙にしたんですから!
今こちらは初夏です。暑くなってきて、ザイさんと氷魔法を撃ち合って涼んでます!
面白いのは……真の勇者って、ほんとにおとぎ話通り、土地が豊かになる効果があるみたいです!引っ越してきたときは痩せてた森が、今では妙にツヤツヤしてます!
ぜひまた一度、遊びに来てください!ザイさんも貴方なら歓迎だと言ってくれてますし、僕も料理の腕を振るいますよ!
ともかく……僕たちは、後遺症もなく平和に暮らしています。心配することはありません。ザイさんが言うには、世界のシステムをちょっとごまかしたそうですが、平気なのかなぁ……
でも今、世界が平和なのが答えですよね!
あっ、ザイさんが早く終われってうるさいので、このへんで。
それじゃあ、遊びに来てくれるの、お待ちしています!
シンより。
手紙を読み終えた勇者は、そっと笑った。
今日も空は、どこまでも澄み渡っていた。




