Epsiode3 突然の危機。為すすべはあるか?
この物語は、なろう系などのスカッとする、カタルシスの強い作品ではないと思っています。
ただ、ヒーローものの「見えていない部分」や「見落としている部分」について書いていく所存です。
この物語はかなり読者様の知的な負担を伴う作品だと、私は思っています。サクッと読むものとは違い、ちょっとカロリーがある重ための作品となっています。
どうぞ、よろしくお願いします。ご感想お待ちしています。
─殺される─
清の脳裏にその言葉がナイフのように鋭く刺さる。その言葉はすでに現実のものとなっていた。
???「聞け!この場から動くな!さもないと、お前たちを殺す。一人残さずな」
宇宙船から外へ出た高校生一同は、宇宙船の中へ戻ろうとするが、命令に従うしかないため、この場を動くことはできない。
清の視界ははっきりとせず、朧気になっている。
突如現れた謎の集団は、鉄鋼のような分厚い装甲を身にまとい、機関銃のようなものを手に携えて、高校生たちに銃口を突き付ける。
目つきは暗く、そして光って鋭く見える。威圧感をこれでもかと放ち、高校生たちを恐怖の渦へ陥れる。
???「私たちは世界の真理を探究する者だ。そして、私たちはとある人を探している。」
世界の真理を探究する者「そいつの名前は相羽慶次と言う」
(清:怖い、心臓がすごく痛い……。)
(翔太郎:相羽さんはすでに引退していたはずだ。どうして?)
(桜咲:世界の真理……?でも、怖すぎる……。逃げたい……。)
(大助:10人で全員殺すのか…?怖い………!今すぐにでもここ離れたい……。)
(美奈:あれ……?どうしてこんなに怖いの?……頭が……真っ白……。)
世界の真理を探究する者「早くそいつの居場所を言わないと、お前たちは消し飛んで灰になっちまうケドなあ!!」
謎の集団の一人が高い声で高校生たちをさらに脅す。
???「相羽さんはもう引退してるから、表には出てこないよ」
世界の真理を探究する者「……誰だ!今すぐ出てこい!」
一瞬だけ空気が冷えたような感覚に清たちは陥る。
背後から不気味な気配を清は感じた。
世界の真理を探究する者「うがっ!?」
???「捕縛。成功」
明らかな異質な雰囲気をもつ男は、世界の真理の探究者たち10人全員を縄のようなもので捕らえることに成功した。
駆けつけた隊員たちの一人「智也さん!サンキューです!後方支援は僕たちに任せてください」
智也「助かる」
駆けつけた隊員たちは、恐怖に呑まれた修学旅行生全員をここから避難させた。
世界の真理の探究者「なぜ、お前がここに来た……?おかしい、ありえない……」
智也「誰かが緊急発信をしてくれたから、駆け付けただけだ。運が悪かったな」
智也は縄を解いた。しかし、ほんの一瞬、空気が切り裂いた。
智也は縄を瞬時に消して、探究者たちのところへ瞬時に移動。世界の真理の探究者たち10人すべてを拳一つで15メートル吹っ飛ばした。探究者たちの何人かは、膝を震わせ、智也に対して怯える。
智也「さて」
智也「誰から来る?」
装甲で纏った拳を智也の顔めがけて、打つ。
智也は即座に腕で拳を受け止め、何とか危機は免れた。腕からは痣ができてしまった。
集団の一人「完全防御態勢も持っているのか」
智也「その通り」
形勢逆転の機会を逃すまいと、探究者の一人は銃器をすぐさま構えた。
智也「ほう。まだ戦う意志はあるようだ」
空気がかすかに震える。
智也「出力1:捩れを起こせ。スクリュー」
(智也:あと五回分は使えるか……)
すると、空気が振動し始め、持っていた銃は捻れ始めた。探究者の一人は銃器をすぐに手放した
完全に力関係が逆転してしまったことを悟った探究者たちは、煙を発生させた。煙から何とも言い難い腐敗集がした。
智也「逃げるか。臆病者が」
煙が消え、一人だけ置いていかれた探究者は怯えていた。後ろは岩壁でもう引き下がれない。彼は恐怖に支配された。
智也「命令:尋問する。なぜ、ここに現れた」
(残された探求者:口が勝手に開いてしまう……!)
残された探究者「相羽を捕らえるためにここに来た」
智也「その理由は?」
残された探究者「彼がこの世界の真理に一番近い人物だからだ」
智也「その世界の真理とは?」
残された探究者「……わからない」
智也「その『わからない』という発言は嘘か?」
残された探究者「いや、その発言は本当だ。」
隊員の一人「智也さん!避難は無事完了しました」
智也「ありがとう」
隊員の一人「まさか、尋問してるんですか?」
智也「そうだ。それがどうかしたか?」
隊員の一人「……収穫はありましたか?」
智也「ない」
智也「お前に用は無くなった。さっさと帰れ」
残っていた探究者の一人はすぐに別の場所へワープし、この場にいなくなった。残ったのは報告しに来た隊員と智也だけだった。
智也「さて、帰るか」
すると、今度は数人の隊員が智也のもとへ慌ててやってきた。その表情から焦りが見える。
智也「……どうした?」
隊員A「修学旅行生の数名が、いなくなりました!しかも、突然……」
智也「数を言ってくれ」
隊員B「5名です」
智也「名前は?」
隊員C「柳田、川口、佐中。男性3名。蓬、森崎の女性2名。合計5名です。ほんの数秒前、5人を注視していましたが、彼らの姿は見当たらず荷物だけ残されている状態です」
智也「お前たち4人は修学旅行生たちの安全を確保すること。これが任務だ」
隊員A「智也さんは?」
智也「あいつらを探しに行く。一人で十分だ」
隊員C「私たちも行かせてください」
智也「お前らでは勝ち目はない可能性が高い。足手まといになるかもしれない」
隊員A「……了解です。私たちは引き続き安全圏内に入るまで、彼らを誘導します。」
智也「わかった」
智也はすぐにワープし、その場を去った。隊員たち4人はすぐに避難先へと向かっていった。




