19.おっさん、三人で王都を目指す為、出発する
19話目の投稿です
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異世界転移した俺こと麻野新は、サミアとレティシアに相談して、盗賊団の討伐クエストを受けた。
そして次々と盗賊を捕縛、あるいは殺害し、最後に盗賊団のリーダーをレティシアと二人で殺して、クエストを完了した。
そして王都を目指す為、次の街に出発することにした。
俺達三人は出発の準備を終えて宿を引き払い、門に向かった。
女性冒険者達はライムを名残り押しそうに見ながら別れを告げていた。
門を出ると、停まっていた相乗り馬車に乗り、出発を待った。
暫くして馬車は動き出し、出発した。
ゆっくりと進む馬車に乗りながら、遠ざかっていくアルマトイアの門を見ていた。
やがて見えなくなり、周りは草原だけになった。
暫くは草原が続き、魔物が出ても俺達を含める冒険者達で討伐していき、順調に進んでいった。
アルマトイアからマナカイまでは馬車で約一週間前後かかる位の距離の為、最低でも六日位は野宿をする形になる。
昼になり、いったん馬車を止めて、それぞれが好きな場所で昼食を取り始めた。
出発は約一時間後なので、それまでは各自好きに休憩を取った。
俺達三人は馬車の近くで護衛をしながら、休憩を取っていた。
冒険者は大概は乗合馬車を利用するため必ず何人かの冒険者が乗っている。
そのためか冒険者達が護衛するのが暗黙のルールとなっている。
他の冒険者達もそれぞれ、軽い警戒をしながら休憩をしていた。
休憩も終わり、再び馬車に乗り込んだ。
少しして、御者が全員乗った事を確認してから、馬車を動かし始めた。
馬車に揺られながら再び外に目をやった。
未だに草原が広がっており、のどかな感じた。
ここら辺は魔物が出ないらしく、何故出ないのか、未だにわかってないらしい。
色々な仮説があるらしいが一番有力なのはこの地に聖なるドラゴンが舞い降りて、加護を与えたというもので、古い文献にも載っているみたいだ。
と言っても、舞い降りたという所は確かみたいだが、加護を与えたという所は憶測らしい。
草原を過ぎ、森に差し掛かる所で日が暮れ、野営することになった。
夜番は最初は俺がすることになり、次はレティシア、次はサミアというふうに順番を「」決めた。
星空を眺めながら夜の番をしていると、隣りの冒険者が声を掛けてきた。
「こんばんは」
「こんばんは、どうしたんですか?」
「暇なので、お話するために来ました」
「自分の所のテントは大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですよここから見えるので。後、敬語じゃなくてもいいですよ」
「分かった、そちらも敬語で話さなくいいぞ」
「そう?分かったわ」
それからお互い自己紹介してから、色々と話しながら夜を過ごした。
日が出始めて、朝が来ると次々と起き出した。
レティシアとサミアも起きてきたので、朝食の用意をして、食べ終わってから片付けて馬車に乗り込んだ。
馬車が出発し、揺られながら森の中を進むと途中から段々と森の木がキラキラと輝いてきていた。
この森の木は常にこの様な現象を起こしていて、そこに住む動物達もキラキラしている。
元は普通の森だったらしいが60〜70年前に何かが空から降ってきたらしい。
当時の冒険者達が見に行ったらそこにキラキラと輝く石が合ったそうだ。
最初はその石を持ち帰ろうとして、武器などで砕こうとしたらしいが、砕けなかったそうだ。
その数日後に専用の道具を持った集団が来たのだが、その時見た石は少し小さくなっていたらしい。
なんとか砕くことができて運んでいき街までついた頃にはなくなっていたそうだ。
地面に濡れた跡が道にそって続いていた為、溶けていったのではないかと言うことらしい。
溶けた輝く石が木や草などに吸収されて、こうなっていったのではないかと言うことらしい。
ちなみに、輝く木等は切り倒して、粉末にして溶かした鉄などに混ぜて使うそうだ。
そうすると若干、強度が増すそうだ。
他にも土に混ぜて焼くとキラキラと光る食器などが出来上がるそうだ。
そういえば、アルマトイアにもキラキラと光る食器が置いてあった。
余り興味が無かったので気にしていなかった。
サミアとのデートの時も見に行か無かったので、サミアもそちらは興味は無いみたいだ。元々が貴族なので見飽きているのだろう。
途中で何人かの斧を持った人達がキラキラと輝く木を切っていた。
ドスンと倒れる音がしてそちらの方を見てみると、倒れた木を運ぶために何人かの人が木の丸太の両端に並び、持ち上げて肩に担いで運び出した。
それを荷馬車に乗せ、また次の木を切りに歩いていった。
それを見送りながらさらに進むと一際輝く場所に出た。
ここが、石が落ちてきた場所らしく、真ん中に大きな穴がいていた。
そこの穴を避けなが通り、その際その穴を覗きこむと、とても強く輝いていて下の方が見えなかった。
そこを通り過ぎ、さらに進んで行くと、段々と輝きが少なくなっていき、最初と同じ様な普通の森に戻った。
森を抜け、再び草原に戻った。
暫くして、村の入口についた。
馬車を降りて村に入り、先ずは宿屋を探した。
元々、そんなに大きくない村なので、すぐに見つかったが、満席で空いてなかった。
この村に他の宿屋は無いらしく、大半は外でテントを張って野宿しているそうだ。
仕方ないので三人で、冒険者達が野宿している場所に向かった。
宿屋の亭主に教えてもらった道を進み、着いてみるとあちこちにテントを張っている冒険者達がいた。
奥へ進み、空いているスペースを見つけるとそこにテントを張った。
そこで食事をして、それぞれのテントにもぐった。
サミアとレティシアで一つのテントを使い、俺は小さな一人用のテントを使っていた。
そこで寝っ転がり、久しぶりにステータス画面を見てみた。
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麻野新:Lv750
体力:84950
魔力:79600
力:SS
素早さ:S+C
丈夫さ:S+D
器用さ:S+A
運:S+C
ジョブ
短剣士Lv10、暗殺者Lv10、上級剣士Lv1
スキル
言語翻訳、洗浄魔法Lv10、無限収納魔法Lv10、飲水魔法Lv10、気配遮断Lv10、魔力操作Lv10、気配察知Lv10、夜の目Lv10、意思疎通Lv10、契約召喚Lv1、テイマー鑑定
称号
スライム殺し《スライムスレイヤー》
アルミラージ殺し《アルミラージスレイヤー》
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スライム︰ネーム名ライム︰Lv95
体力:9450
魔力:5350
力:A
素早さ:C
丈夫さ:C
器用さ:D
運:C
ジョブ
スキル
消化
称号
――――――――――――――――――
ようやく700を過ぎた感じだ。
剣士も中級から上級に上がり、ステータスも少しは上がった。
ライムの方もレベルは上がってステータスも上がったが、ジョブやスキルは増えていなかった。
やはり高レベルなればなるほど、上がりにくいみたいだ。
画面を消して、そのままテントの天井をぼーっと見ていた。すると誰かが近付いてきた。
テントを開けてきて覗いてきたのはレティシアだった。
どうしたのかと思い起き上がり、座り直すと狭いが一人分スペースが空いたのでそこにレティシアは座った。
こちらを真剣に見つめていたので本当にどうしたのかと思い口を開こうとしたら、レティシアが口を開いて喋ってきた。
色々喋っていたが、要約するとレティシアも俺の事が好きで、自分も恋人になりたいとのことだ。
それはサミアにも言っているみたいで、サミアは「構わないですよ」といってきたそうだ。
俺はレティシアに返事を待ってもらうことにした。
サミアの方の返事も待ってもらっている状態なので、先にサミアに返事をしてからということになった。
後、デートの約束をしていたのにしてもらってない事も言っていたので、次の街であるマナカイでデートすることになった。
テントを出ていく際にこちらを向いてキスをしてきた。
そのまま笑顔でテントを出ていった。
サミアに続きまた不意討ちでキスされた。
再び寝っ転がり、レティシアの返事とサミアの返事を次の街までに何とか答えを出したいものだ。
そう思いながら、眠りについた。
次の朝、テントから這い出て立ち上がり、身体を解すようにして背伸びをした。
周りを見てみると、次々と冒険者達が
テントから出てきて、身体をほぐしたり欠伸をしたりしていた。
それから朝食を取るために火を起こし焚き木の上に鍋を置いて、水を入れて干し肉を入れて煮込み、そこに少し塩と野菜を入れてさらに煮込んだ。
サミアとレティシアがテントから出てくる頃にはスープは完成していた。
二人にスープをよそってからパンと一緒に渡し、朝食を取った。
食べ終わり、テントを片付けてから乗合馬車まで向かった。
馬車まで行くとすでに何人かの人が乗っていた。
乗れても一人位なので、隣の馬車に乗り込んだ。
大体は二、三台位の馬車が停まっていて、それに好きなように乗る形になる。それに加えて保存食などの食料や商品などを乗せた馬車が一台加わる。
アルマトイアに行くときも二台の乗合馬車と保存食などを積んだ荷馬車が列をなして進んでいたので、馬車の数はそのぐらいなのだろう。
王都の方はわからんが……。
馬車が動き出し、列をなして進み始めた。
馬車の位置は先頭から二番目の為、両端の景色は見えるが前の景色が見えない状態だ。
まあ、三人で座れないよりはマシだろう。
進んでいると、ポツポツと雨が降り出してきた。
馬車のカーテンを閉めた。
乗合馬車は雨対策として天井に布を張り、外を見れるように側面をカーテンのようにしている。
御者達もそれぞれいったん止めてカッパみたいのを羽織り、再び馬車を動かし始めた。
通り雨なのか、暫くして雨は止み、雲一つない晴れ模様になった。
何日か野宿をしながら進み、盗賊や凶暴な魔物に襲われることもなく、あと二、三日でマナカイに到着予定だ。
その前に通る場所があり、誰もが知っている有名な場所らしい。
段々と近づき、数多の武器が地面に突き刺さっている草原に来た。
剣に槍、弓にハンマー、盾に棒など様々な武器が突き刺さって降り、所々に人がいた。
ここは、色々な冒険者や騎士など亡くなった人達の墓場だそうだ。
突き立てた武器の下には遺体が埋葬してあり、ここに墓参りをするものが多いそうだ。
何故この場所が墓場なのかは誰にも分からないそうで、かなり昔からあるらしい。
所々錆びた剣などが刺さっているので、かなりの年月が経っているのだろう。
進みながら墓場を見ていて思った事があるが、この世界にはゾンビやレイスといったアンデットはいるのだろうか?。
二人に聞いてみたら、ダンジョンなどにいるらしく、地上では滅多に見ないらしい。
亡くなった人は、ゾンビにならないように死体等は燃やすそうだ。
燃やすのが無理な場合は遺体を近くの街や村に運ぶか放置するしかないそうだ。
放置した場合はゾンビやレイスになる可能性が高いため、余りやろうとする人はいないそうだ。
山奥や洞窟等の場合は仕方ないので放置するそうだ。
そこだと魔物が徘徊していたり、盗賊などがいたりで、長期で運べない為仕方がないらしい。
この前の盗賊団の死体を燃やしていたのはそういう事だったらしい。
だが、この墓場だと神聖な力が働いているらしく、ゾンビやレイス、スケルトンといったアンデットは出ないらしく、こうやって墓参りをすることが出来る。
だがそれと同時にレアな武器や防具、道具などが盗まれる事もあるそうだ―――――所謂、墓荒らしだな。
警備しようにも、場所が広大なため、見廻りきれていないのが現状らしい。
暫く墓場を進み、代わり映えのない景色を見ながら、時折墓参りをしている人を見ていたら、武器が突き刺さってない場所が見えたので、漸く墓場が終わったのかと思った。
そこから少し先にいったところに少し広い場所がある。
そこでいったん昼休憩を取り、再び馬車に乗り込み、進みだした。
代わり映えのない景色見ながら二日位がたち、漸くマナカイの街の門が見えてきた。
門の前につくと馬車からぞろぞろ降りていき、門に並んでいる人達の後ろに並び始めた。
その隣には豪華な馬車が門の中に入っていった。
やはりどこも貴族が優先みたいだな。
そんなことを思いながら三人で列に並び、順番を待った。
自分たちの番が来たので門番に身分証であるギルドカード見せて、確認が取れると門の中に入った。
街を散策しながら宿を探し、宿を見つけてから部屋を取り、それぞれ部屋に入った。
ベッドにライムを置いて、寝っ転がり天井を見上げた。
今回はここに来るまでに墓場と輝く森を見たが、「そんなの有るのか」位の感覚だった。
俺自身もこちらの世界を受け入れ、順応している。
そんなことを思いながら眠りについた。
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