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異世界創造神は女子高生  作者: 斉凛
第3章 帝国編
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エピローグ

 目を開けると私はデスクに突っ伏していた。目の前にはノートパソコンがある。私はいつものパジャマを着ていた。机もパソコンも私の家で、私がいつも使っている物だ。『始原の家』のものとは違う。

 まるで長い夢をみていた気分になった。実際長い夢を見ていたのかもしれない。私はその夢の世界で異世界創造神になった。色んな人に出会った、色々体験して、泣いて、笑って、怒って。でも確かにかけがえのない時間だった。

 それなのにそれがすべて夢だなんて信じたくない。

 みんなの顔を思い浮かべ涙がにじむ。夢がこんなに鮮明に記憶を残すはずがない。あれは夢なんかじゃない。そう信じたかった。


 私はゆっくりと立ち上がる。今まで寝ていたのに頭が痛い。変なところでうたた寝していたせいかもしれない。少しベットで横になろう。

 そう思って自分のベットの方へ振り向いた。


 ……!!!!


 驚きのあまり言葉を失った。ベットの上に男が倒れていた。浴衣姿のエドだった。慌てて駆け寄る。頬は温かく口から呼吸音が漏れる。本物だ。やっぱりあの世界は夢なんかじゃなかったんだ。そう思うと嬉しさがこみ上げてくる。

 しばらくエドを眺めながらその寝顔を見つめていた。そうやって落ち着いてくるとしだいに頭が冷静になった。

 ちょっと待て。私はこの世界では16才のただの女子高生で、親に養われる子供だ。そんな身分で男一人をどうやって生活させればいいというのだろう。

 当然パスポートもビザもない不法入国者だ。国籍なし、家なし、職業元王子様で現在無職。


 現実のヤバさに頭が痛くなってしまった。気軽に王子様お持ち帰りするんじゃなかった! どうしよう。時計を見るとそろそろ夕方だ。早くしないと親が帰ってくる。

 パソコンを見ると『異世界創造神は女子高生』が映っている。私が書いたゲーム風の最終エピソードで完結している。たぶんこちらは大丈夫。後で運営に通報して、パスワードも変更しよう。

 とりあえずこっちの問題の方が可及的速やかに対処しなくちゃ。

 エドを見ながら私は考え始める。大変な事態だけどそれでも彼が一緒に来てくれた、それは本当に嬉しい事だった。彼は慣れない世界でとまどいこれから先苦労するだろう。それでも今度は私が助けてあげよう。

 ずっと一緒にいると約束したから。だから……。


「大好きだよ、エド」


 恥ずかしくて言えなかった愛の言葉。それを眠る彼に向かって口ずさむ。そして頬に口づけを落とした。



『異世界創造神は女子高生』終


『ホームレス王子』に続く

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