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遺書日誌  作者: あやと
95/218

あわぶく

ー

ー

決められた言葉の掛け合いが

人生であり愛であるというなら

僕が彼らのために悩んだ時間は

無意味な自傷行為でしかなかったんだなと

思い知らされるばかり

苦労が苦痛が辛苦が深紅が

僕の体を蝕んでも何もない

鳥籠の中で自らの羽をむしり取ったり

柵を齧りストレスで死ぬ雲雀と

何ら変わりないのだろう

それを世界は幸せな事だという

見えないものを見ようとしない彼らにとって

僕を繋ぐ鎖や生傷は愛なのだから

助けても死にたいももうも消えた

回らない思考の中で

スクリーンに映された事象に

必要な言葉を埋め込むだけ

吐き出した息が心地よいということ

体がここにあるということ

それだけは分かる

僕は失敗したんだと

欠落品は落ちこぼれは無能は粗大ゴミは

何も知らず何もせず何も思わずそこにあると

心の底から理解してしまって

味も視界も耳も肌も言葉も匂いも脳も衝動も

あと少しで死んでしまうようで

心が死んでしまうようで

とても静かで理性的で何もない海の底

空がなくなって

とても満たされた気分になったから

何も望めなくなってしまった


時間が解決してくれる

という言葉は

苦しんでいれば忘れられる

他のきっかけが変えてくれる

貴方がどうにかする

という意味ではなかったんだな

だけど誰かにかけるには

あまりにも分かりやすい他人事だから

その時言葉を紡ぐのは苦しい人

大切な人とはずっと触れていて


愛してるは自分のために放つ言葉

僕は自分で壊れる道を選んだ

後悔はない希望はない

近いうちに死ねるならそれでいい

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